RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.5【オフロードなビジネス】後編
RealStyleにも度々登場するJeepオーナー・藤村育三さんによるコラム『オフロードで行こう!』がスタート!Jeepと言えばオフロード性能だが、実は日々の生活の中にも色々なオフロードがある!?第五弾となる今回は【オフロードなビジネス】の後編。
遊びの達人であり、YJ-JK-JLと『ジープ ラングラー(Jeep Wrangler)』を3代乗り継いできたJeep乗りの藤村育三が、自由・冒険・本物・情熱など、7スロットグリルが象徴するものを「オフロード」という独自の切り口で語る。
第五回は「オフロードなビジネス」の後編。スモールビジネスのオーナー、独立した人/したい人、要はオフロードな人生を歩んじゃってる人にむけてのエール。ワクワク感というキーワードにフォーカスして走り抜ける!
「中学生でも分かる言葉で企画書書いてる?」ナマの言葉の威力。
「書いてるわけないだろ! こっちは真面目にビジネスマン相手に難しい仕事してるんだから」
って言われそう(笑)。だけど、どんな「難しい」「複雑な」お仕事も目的はシンプルなはず。
相手を豊かにする/便利で楽させる/楽しませる/不具合を治す。
だいたいこのどれかに企画や商品の存在理由があるはず、それを中学生でも分かるように説明できないのは問題では??
たとえ専門用語を使ったほうが楽でも中学生でも分かる、中学生をワクワクさせるような説明ができないものはビジネスとして成り立ちづらいのでは?
難しいカタカナの専門用語、ビジネス用語をたくさん使っている人をみると、この人はお勉強はできるんだろうけど、頭は悪いんだろうな〜って思ってしまう。そして頭の悪い人はオフロードに行かないように! 楽しめないので。
自分が本当に信じられる言葉、人生をかけれる言葉で勝負したい。
そして大概それは結構幼稚な響きだったりする。それを照れないで堂々と言えるのが自分の土俵をつくる第一歩だと思う。とくに好きなことを仕事にして独立したい人は既存のお利口さんな言葉より自分のナマの言葉を磨いてほしい。
❶「めまぐるしく変化する現代社会の中、自分のアイデンティティーをしっかり持って、輝けるビジョンに向かってマーケットのニーズを満たしつつ、、、」
つまんねー!!! 正しいこと言ってるんだろうけど、綺麗事すぎて耳障りよすぎてスルーしちゃう(笑)。
❷「秘密基地で一緒に遊ばない?」
❶と❷だったら後者のほうが断然幼稚、だけどこっちのほうが心にちょっと刺さって、言葉的にもざらっと引っかからない? このざらっとひっかかるのがナマの言葉の威力。そしてこのざらっとしたナマの言葉がオフロードなビジネスにはすごく大切。
実際に❷は僕の主宰するジム『BEAST Training Colosseum」のテーマ「秘密基地で遊びながら一生動ける体を作る」。カッコをつけないナマの言葉で語ってるから都内の有名企業の経営者たちが集まってる。(次回はそんな「オフロードな仲間たち」です!)
「ワクワク感を最初に壊すのは誰?」
だいたい自分だ。新しい企画を思いついたとき、独立する時、好きなことを仕事にした時、最高なワクワク感に包まれると思う。(同じくらいのスリリングな恐怖感もだけど(笑))
オフロードな人生を歩む醍醐味。
が、いつの間にかワクワク感が薄れ、いつのまにかただの仕事や作業になってしまう時もある。
好きだからこそ、人がしない苦労もたくさんある、だけどワクワク感を失ったら独立した意味ないよね?
「新しいこと」「自分らしいこと」をビジネスに落とし込んでいく時にどうしても既存のやり方、伝え方、囚われてしまって気がつくと人の土俵で勝負しようとしてる。この落とし穴にはまるとあんなにあったワクワク感は霧のように消えてしまう。
そう、ワクワク感を作るのも、持続させるのも、壊すのも全部自分次第。
他人にワクワクさせて欲しい人は絶対にオンロードから外れないように!どこにでも行けるJeepも必要ありません(笑)。
「ゲリラ戦」スモールビジネスの戦い方
僕は今も昔も大手の予算も人も充実しているプロジェクトよりも予算も人も時間も「ないないづくし」の中で知恵を使って戦うのが好き。(もちろん予算がたくさんあるプロジェクトもウェルカムです!)
25年前一世風靡したZIMAっていうお酒を覚えてますか? 大手に比べて圧倒的に少ない予算、人手だけどどのクラブ/バーに行っても必ずと言って良いほどZIMAっていうネオンサインありましたよね? 当時メインのクリエイティブやプロモーション企画をやらせてもらっていて、僕はここで自分の土俵の作り方やビジネスのゲリラ戦を学んだ。
スマホもSNSもある今はスモールビジネスを始める人、独立する人には最高な時代。
気をつけてほしいのは、せっかく独立してビジネスを始めるなら大手起業やビッグブランドの真似をしたり、既存のやり方を参考にしちゃうといつの間にか自分のやりたいことを枠にはめようとしてワクワク感がなくなってしまうこと。
正規軍ではなく反乱軍としてゲリラ戦を挑む。
いつまでもRenegadeなスピリッツでいたい。
次回はオフロードな仲間!お楽しみに!
コラムVol.1はこちら!
コラムVol.2【オフロードな思考】はこちら!
コラムVol.3【オフロードな贅沢】はこちら!
コラムVol.4【オフロードなビジネス前編】はこちら!
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Main Photo:安井 宏充(Weekend.)
Text&Photos:藤村 育三