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2024.09.05

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    RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    RealStyleにも度々登場するJeepオーナー・藤村育三さんによるコラム『オフロードで行こう!』がスタート!Jeepと言えばオフロード性能だが、実は日々の生活の中にも色々なオフロードがある!?第四弾となる今回は【オフロードなビジネス】。

    遊びの達人であり、YJ-JK-JLと『ジープ ラングラー(Jeep Wrangler)』を3代乗り継いできたJeep乗りの藤村育三が、自由・冒険・本物・情熱など、7スロットグリルが象徴するものを「オフロード」という独自の切り口で語る。

    第四回は「オフロードなビジネス」について書きたい。え!? 道から外れたビジネス?
    それって違法っぽく聞こえるけど大丈夫?
    ご安心を! 違法ではないし、人に迷惑もかけない。ただいつも通り今の世の中の常識とされているビジネス論から抜け出してみるだけ!

    YJ_1 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    ▲30代の10年間はこの赤いYJに乗っていた。2ドア、左ハンドル、コラムシフト、どこに行くにも最高な相棒だった。僕の今のビジネス感は30代このYJと共に作ってきた。

    YJ_2 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    ▲まだ4ドアのラングラー が世に出る前、ラングラーに乗るということに覚悟が必要な時代。だからこそラングラー同士がすれ違うときは普通に挨拶(Jeep wave)していた。覚悟とライフスタイルを共有している仲間感があった、今は全然そういうのがないのがJeep乗りとしてはちょっと寂しい。

    「仕事と遊び、分ける必要ある?」

    ライフワークバランス、ONとOFFをはっきり……。
    近代は似たようなことが言われている「仕事は仕事! 人生を充実させよう!」的な。
    これはサラリーマンやお利口さんにはごもっともな話でいわゆる王道。とてもいいことだと思います。

    僕は全く逆、仕事で遊んで遊びを仕事にする。この2つを区別せず両方とも必死にやる。
    老子も言っている「人生の達人は仕事も遊びも区別しないで何をやるにしろ、その道で卓越してることを目指す」と。仕事の計画を立てるくらい真剣に遊びの計画をたてて、遊んでいるときのワクワク感を仕事で感じるように工夫する。

    「仕事で遊ぶなんてけしからん!」って言う人もいると思う。僕はどんな仕事も遊び心を忘れず楽しみたい。ただ、楽しむためには楽はできず、人がやらない努力もたくさんしなきゃいけないけど。そう、オフロードに出たら泥まみれになるでしょ、そこから抜け出して自分の道をつくるために頭も体も4WDにしてる。

    遊びも仕事も区別しない1 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    ▲40代の10年を一緒にすごしたJKのWills限定モデル。グラナイトクリスタルがすごいお気に入りだった。仕事も遊びも一緒にこなせて、ジャケットでもTシャツ短パンで乗っても格好がつき、大自然の中でもハイエンドな都内のホテルのエントランスでも独自の強い存在感を纏うラングラー。

    逆に「遊びを仕事にしたらつまんなくない?」っていう人もいるかも。ごもっとも! でもどうせ遊ぶならそれを仕事にできるくらいまでとことんやりたい。
    僕にとってのビジネスは「ありがとう」を集めること。「ありがとう」が集まるところには自然とお金も集まるから。自分の遊びが誰かの役に立つ、これって最高じゃない?

    自然の中のJK RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    ▲いろんな遊び道具を積んでフィールドに行って遊ぶのが仕事(笑)。

    都内のJK RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    ▲SUPを積んで遊んだ帰りに都内のおしゃれスポットに寄っても全然違和感がないすごい奴。

    あとは、言い切る!とにかく自分の言葉で言い切れるって大切。
    僕は旅が好き、コロナ前はとにかくいつも旅にでていた。30代前半のあるときに思った、どうせ旅にでるならこれを仕事にしちゃえって。「プロの旅人です」って人に会うたびに言ってみた。最初は、またこいつおかしなこと言い始めたよ、って思っていた周りの連中も言い続けると、旅に関する仕事を紹介してくれるようになった(笑)。実際にいろんな形で旅が仕事になった、パプアニューギニア政府観光局から観光親善大使に任命されたきっかけもこの頃だったし、買い付けや取材、通訳でもいろんな旅に行けた。公言して言い切ると仕事になる。

    言い切れるだけの泥まみれの努力は人に見えないところでしなきゃいけない。遊びを仕事にするってそういうこと。良い悪いじゃなくて、スタイル。ただその選択肢を吟味しないまま、ただ働くのはいやだっていう話。

    プロの旅人 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    ▲現地の人たちと一緒にトラックの荷台にのってジャングルの中を疾走する。これも仕事であり遊びである。

    旅先でもラングラー- RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    ▲旅先でレンタカーの中にJeepがあったら必ずご指名する。どこに行くか? と同じくらいどうやっていくか? も大切にしたいから。

    たまにはスケボー-で RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    「自分の土俵を作る」

    仕事で遊んで、遊びを仕事にする。
    これをやるにはもう、自分の土俵を作るのがいいと思う。

    どんなジャンルでも、自分の土俵を作らないと価格競争に巻き込まれるレッドオーシャンに新規参入することになる。そのジャンルの中にブルーオーシャン(オフロード)を作りたいものです。
    そもそも今の時代オンロードにブルーオーシャンはないでしょう(笑)。

    じゃあ、どうやって土俵を新しく作るのか?
    いろんな方法があると思いますが、ここでは僕のやり方を紹介したい。
    「を」→「で」にする。それだけ(笑)。

    をとで2 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】
    をとで1 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    ▲僕はSUP「を」教えない。SUP「で」自然の中で遊ぶ楽しさを伝える。

    例えば、美味しいピザ「を」作りたい店より、美味しいピザ「で」人を笑顔にしたい店のほうが長続きします。

    言葉のアヤに聞こえるかもしれませんが、これは天と地の差。前者の愛はピザに向けられて、後者の愛はお客さんに向けられている、「美味しいピザ」はたまたまその手段。そもそもお店として美味しいピザを追求するのは当たり前。

    これは当たり前すぎることだけど、大体は手段が目的になってしまい、「おいしいピザを作る」競争となりレッドオーシャンにドボン!

    動きを鍛える1 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    ▲今年50代をスタートした時に購入したJLルビコン。愛車の前でトレーニングするのって最高に気持ちいいです! 「オフロードなトレーニング」は年末に予定しますのでお楽しみに!(Photo:安井 宏充(Weekend.))

    動きを鍛える2 RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    ▲レッスンの合間に自分のトレーニング。僕もトレーニング「を」するのではなく、トレーニング「で」一生しなやかに動けるマインドを作っている。一生遊んでいたいから(笑)。(Photo:安井 宏充(Weekend.))

    僕はトレーニングジムも経営しているが、そこはトレーニング「を」する場所ではなくトレーニング「で」一生遊べる体と仲間を作る秘密基地。そう! ジムですらないのです(笑)。はたから見るとどうみてもジムなのですが、僕はフィットネスジムというレッドオーシャンの中で競争したくないので、遊べる秘密基地という自分の土俵を作ってみた。
    やっていることは他のジムと一緒で筋肉鍛えるだけでしょ? って突っ込まれますがこう答えている。
    「筋肉を鍛えません、一生遊べる考え方を鍛える。まあその結果、普通のジムよりも本当に使える筋肉はつくけどね」と。(このへんは詳しく来年の1月のオフロードな健康論で)

    フィットネスジムだと他の店舗との価格を比べられるけど、秘密基地だと競合他社が少ない。

    純粋な遊び RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    ▲とはいえ全ての遊びを仕事にしているわけじゃない。30年以上弾いてるギターは、いまだにびっくりするほど下手(笑)。だけど好き、だから弾き続けてる。なのに下手……。いいんです、楽しいから。

    最近すごいな! って思った例をもう一つ。いま都内では高級クッキー、ヘルシークッキー、グルメドーナツなどの店舗が次々とできていて、スイーツの店もどんどん高級店が増えてきているなか、すごいのがきた。ランブルクランブルっていうクッキー。みんな「厳選された材料」「美味しさ」「手間」「商品の見た目の美しさ」などで競っているなか、ここは「エンターテインメントクッキーです」と新しい自分たちの土俵を作った。エンターテインメント「を」クッキー「で」提供しているので、価格も味も競合他社と比べようがない(笑)。見事なオフローダーだ。「美味しいのは当たり前、私たちはクッキーでワクワクをとどけます」って言っている。ちなみに僕もつい何度か買ってしまった(笑)。

    遊び道具積み込み RealStyleスペシャルコラム『オフロードで行こう!』by 藤村育三 Vol.4【オフロードなビジネス】

    ▲遊び道具をラングラーに積み込むとき、仕事にとりかかる時、同じくらいのワクワク感を感じる人生にしたい。(Photo:安井 宏充(Weekend.))

    どんなレッドオーシャンの中にも、オフロードな思考で自分の土俵をつくればブルーオーシャンになる! ということ。手段と目的を明確に。楽しく過ごすための手段であるお金が目的になった時、幸せになる手段である健康が目的になった時、人生はものすごくつまんないものになると思う。お金と健康は大切だけどあくまで手段、その先にある目的を大切にしたい。そのお金と健康って何に使うの?

    クルマも同じ、そのクルマにのってどこに行くの? 僕はラングラーで冒険をする。

    次回はオフロードのビジネスの後編、より具体的に毎日ワクワクできるビジネスのオフロードについて!

    コラムVol.1はこちら!

    コラムVol.2【オフロードな思考】はこちら!

    コラムVol.3【オフロードな贅沢】はこちら!

    ラングラーに関連する他記事はこちら!

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    ジープ フリーコール 0120-712-812(9:00~21:00、無休)
    https://www.jeep-japan.com/

    Main Photo:安井 宏充(Weekend.)
    Text&Photos:藤村 育三

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