ファイナルは同じくワールドタイトルの可能性を残すブラジル人のガブリエル・メディナと、ラウンド1でカノアとケリー、セミファイナルでジョンジョンを下したキアヌ・アシングとの対戦となった。キアヌは6.67、7.27と着実にスコアを重ねていくが、一方メディナは焦りからかスコアをまったく伸ばせず、しまいにはキアヌに対してインターフェアを犯してしまう。これによって1本分のライディングしかカウントされなくなったメディナは万事休す。キアヌに優勝をプレゼントしてしまうことになった。
▲メディナのライディング。ガブリエル・メディナはファイナルでインターフェアを犯して優勝はならなかったが、2位でフィニッシュしたことでワールドタイトルに望みをつなげた
ルーキーのキアヌはここまでのCTでいい結果が残せていなかったが、このイベントではCT初優勝を飾り、ランキングも一気に21位にまでジャンプアップ。翌年のCTクオリファイに向けて可能性を広げる結果となった。
▲キアヌのライディング。ここまで好成績を残せていなかったキアヌ・アシングだが、強いマインドを持って臨んだ今大会では破竹の勢いで勝ち上がり、見事に初優勝を果たした
▲キアヌの優勝シーン。初優勝を果たして、喜びを爆発させていたキアヌ・アシング。仲間の若手コンペティターたちもその偉業を讃えた
ワールドタイトル争いは変わらずにジョンジョンがトップ。この大会で準優勝したメディナがマット・ウィルキンソンを抜いて2位に浮上。この2人による一騎打ちの様相を呈してきた。そして、結果によっては次戦のメオ・リップカールプロ・ポルトガルでチャンピオンが決まる可能性が出てきた。
▲ジョンジョンのビーチでのバックショット。Jeep®のイエロージャージを着用して臨んだランキングトップのジョンジョン・フローレンス。初となるワールドチャンピオンに向けて、視界はクリアになりつつある
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Text:Surftrip Journal & NALU
Photos:snowy