Jeep®を巡るアツい戦い!2016年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)第7戦「ビラボンプロ・タヒチ」レポート! Part 5
チャンピオンシップ・ツアー7戦目はタヒチのチョープー。ウィルコはトップの座を守れるか?それともジョンジョンの追い上げなるか!?
Jeep®がパートナーシップを結ぶ2016年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のチャンピオンシップ・ツアー(CT)。北半球は夏を迎え、同時にあのシーズンがやってきた。そう、タヒチのチョープーで行われるビラボンプロが開催される時期だ。リップが分厚く強烈にホレ上がるチョープーのレフトの波は世界で一番凶暴なブレイクとも言われ、サーファーに試練を突きつけると同時に、最大級の喜びと達成感を与える。つまり、ライディングの技術的にも高いレベルが求められるが、それ以上に精神的な強さが必要になってくるということ。そんな中でグーフィーフッターのウィルコことマット・ウィルキンソンがランキングトップの座を守れるのか、それとも追い上げが著しいジョンジョン・フローレンスらが逆転するのか? ランキング1位の選手のみが着用を許されるJeep®のイエロージャージを巡る戦いは、その辺りがポイントとなっていた。
チャンピオンシップ・ツアー初年度の五十嵐カノアにとって、このチョープーの波を経験するのは2回目だ。昨年、一度チョープーの波に乗り、感覚を掴んでいた。ラウンド1は3位になり、ラウンド2で戦うことを強いられたものの、そこでブラジリアンのグーフィーフッター、ミゲール・プポを相手に14.34をマーク。ラウンド3進出を果たした。なお、ルーキーのカノアはこれまでラウンド2までに敗退したことは一度もないという安定感を見せている。だが、今年のツアーでカノアにとって一つの壁となっているラウンド3でベテランのオージー、ジョエル・パーキンソンを相手にコンビネーションのスコアで敗退。またしても壁を破ることができなかった。だが、カノア自身が「特に悪いところはなかったと思う。待っていた波が来なかっただけ。自然相手だから、どんなに僕の調子が良くてもそういうことはある。すごく残念だったけどね」と言うように、敗因は波の運によるところが大きく、サーフィン自体は悪いわけではない。とはいえ、どうやって波の運を自分に引き寄せるのかというのは課題の一つかもしれない。
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