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2016.10.26

Jeep®を巡るアツい戦い!2016年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)第7戦「ビラボンプロ・タヒチ」レポート! Part 5

さて、ランキングトップのウィルコはというと、カノアと同様、ラウンド3でブラジリアンのブルーノ・サントスに敗れてしまった。しかもコンビネーションのスコア差。レフトのブレイクだっただけに、ここである程度勝ち上がっておきたかったというのが本音だろう。しかも、すぐ次のヒートでランキング2位につけるジョンジョンが勝ち上がっただけに、ウィルコの心情は穏やかでなかったはずだ。

そのジョンジョンはラウンド4で3位となってラウンド5に回ったものの、そこで18.30を叩き出し、カノアを敗退に追いやったジョエル・パーキンソンを破る。勢いはそのまま次のクオーターファイナルでも続き、10ポイントのライディングを見せたオージー、ジュリアン・ウィルソンをも上回る17.34という高いスコアで勝ち上がった。セミファイナルは2014年度ワールドチャンピオンのブラジリアン、ガブリエル・メディナが相手だったが、またもや10ポイントを出したガブリエルをトータルスコアで上回り、19.66という驚異的なスコアでファイナル進出を果たした。

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▲ジョンジョンはハワイ・オアフ島で鍛えられたチューブライディング・スキルをチョープーでも遺憾なく発揮した。ファイナリストで2位以上を確保

ファイナルはそのジョンジョンとケリー・スレーターとの戦いとなった。ケリーはラウンド4、ラウンド5、クオーターファイナルで10ポイントのスコアを叩き出し、圧倒的な強さで勝ち上がってきた。両者ともにレギュラーフッターながら、卓越したチューブライディング・テクニックで見事な演技を見せてきた天才。だが、こうした波では特に無類の強さを誇る帝王・ケリーが終始優位にヒートを進め、トータル19.67で勝利。今年初となる優勝を飾った。

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▲帝王ケリー・スレーターはツアーが進むにつれて徐々に調子を取り戻し、ここチョープーで10ポイントを連発。そして優勝を果たした

ファイナルで惜しくも敗れてしまったジョンジョンだったが、それでもランキングではウィルコを抜いてトップに。そして3位に入ったガブリエルも2位のウィルコのすぐ間近に迫るなど、Jeep®のイエロージャージを巡る争いはまさに混沌としてきた。なお、次戦は舞台をカリフォルニアに移して行われるハーレープロ・アット・トラッセルズ。マニューバー勝負と予想されるトラッセルズで順位の変動はあるのか? 激戦が期待される。

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▲マット・ウィルキンソンをかわして、ついにランキングトップに躍り出たジョンジョン・フローレンス

>>>2016年 WSL(Part1〜Part9)ハイライト一覧を見る!

Text:Surftrip Journal & NALU
Photos:snowy

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