Jeep® Wrangler in Alaska
佐々木のクルマは大排気量のピックアップトラック。遠征のためのキャンプ道具や機材一式を詰め込んだトレーラーを引っ張り、計5台のスノーモービルを積載する姿は圧巻のひとこと。そして、どこへでも仲間と自走して、現地へ向かう。それもこれも、なるべくお金をかけず、自前でなんとかするため。
そんな佐々木は今回の遠征で、走破性が高く、軽快な走りが身上の『ラングラー』に、もうひとつの相棒として乗っていた。
「Jeep®への憧れってやっぱりありますね。僕の住んでいるスコーミッシュでもよく見かけますし。ひさしぶりのマニュアルで、あらためて運転って楽しいと思いました。トラックは夏の仕事(佐々木は夏の間、ケータリング店舗を経営している)と、冬の活動に欠かせませんが、正直、運転して楽しいと思えるサイズではありませんから。ラングラーのサイズ感ってこちらではかなりコンパクトだと思いますが、この取り回しの良さや、ワインディングの楽しさ、それに荒れた雪道に安心して突っ込んでいける信頼感もあり、正直、普段の足にほしくなっちゃいましたよ」
キャンプサイトから最寄りの街まで小一時間ほど。約1カ月間続く撮影の間、週に1度は休息を兼ねて街に降りる。そこでの移動でも『ラングラー』は大活躍していた。高速コーナーやタイトなコーナーをリズミカルにシフトチェンジを繰り返しながら、小気味よい走りを見せる。車内では佐々木セレクトのフェス系ミュージックが流れ、佐々木の横顔から、本当に運転が好きなのだなということが伺い知れた。
「Jeep®って、いろんな分野で僕らみたいなチャレンジャーを応援してくれているじゃないですか。そうゆう存在って、ほんとありがたいです。ブランドイメージも冒険とか、挑戦ってキーワードが浮かびますし。そういった意味でも親近感が湧きますよね。僕らはプッシュをやめたら終わり。常に自分たちの定めた目標を越えていかなければならないんです。そんな思いもあって、今年のハートフィルムスの作品タイトルは“Beyond”です。ぜひ、多くの方に見ていただきたいですね。ここ数年の集大成ですから」
流れ落ちるスラフの合間から佐々木が再び現れたとき、彼は宙を舞っていた。長い長いロングジャンプ。下から見上げる我々にさえ、一瞬のできごとがひどくスローに流れる。佐々木の感じる時間はいかほどのものなのか。その時間の流れは、ランディングが成功したのち、日常へと戻った。
雄叫びを上げながらスタッフの元に滑り降りてくる佐々木。今シーズン最高の一本。彼の言う、“向こう側”に魅せられた瞬間だった。
〇佐々木 悠
今回使用したクルマ
Jeep® Wrangler Unlimited Sahara(ジープ ラングラー アンリミテッド サハラ)
全長:4,705mm/全幅:1,880mm/全高:1,845mm/最低地上高:220mm/車両重量:2,040kg/乗車定員:5名/エンジン種類:V型6気筒DOHC/総排気量:3,604cc/使用燃料:無鉛レギュラーガソリン/最高出力(kW/rpm):209(284ps)/6,350(ECE)/最大トルク(N・m/rpm):347(35.4㎏・m)/4,300(ECE)/全国メーカー希望小売価格 ¥4,276,800~(消費税込)
Jeep®フリーコール 0120-712-812
www.jeep-japan.com
Text by Kota Asahina
Photo by Keiji Tajima
※撮影車両は北米モデルとなります