国内初の“マイJeep”によるオフロードドライビング・レッスン『Jeep Adventure Academy 2022 Basic Class』開校!参加者の声と共に2日間に及んだ“未体験の連続”をレポート
2022年5月28日(土)~29日(日)、新潟県妙高市の『ロッテアライリゾート』で国内初の『Jeep Adventure Academy 2022 Basic Class』が開校。一般オーナーが“マイJeep”でオフロードコースを走り、Jeepのリアルな4×4スペックを体感した様子をお伝えする。ジープの実力を改めて知る2日間をレポート。
ハンドルを握った人の感動が伝わるアカデミー
「Jeepの実力を初めて知りました」
「オフロードを走るのがこんなに楽しいなんて!」
これは会場のあちこちで聞いた、歓喜に満ちた表情からこぼれた参加者たちの声。国内初開校となった今回の『Jeep Adventure Academy 2022 Basic Class』は、名称の『Basic Class』が示すように、オフロードドライブ経験がほぼ皆無のJeepオーナーを受講対象とした。それゆえ専任スタッフが数日前から準備した特設コースでは、まさに初々しい感想を耳にすることになった。
人生初に挑む上で抑えきれない緊張。それすらも包み込んで非日常的な悪路を難なく走り切る自分のJeep。そんな“未体験の連続”を繰り返すと、人は自然と笑顔になるようだ。早々に結論を述べるが、このアカデミーはハンドルを握った人の感動が見守る者たち――同伴した家族やスタッフまでも伝わってくる心躍るイベントだった。
初めて尽くしのオフロード基礎講座
会場となったのは、新潟県妙高市の『ロッテアライリゾート』。敷地内には全14コースのスキー場があり、グリーンシーズンと呼ぶ夏場には自然とたわむれるアクティビティを多数備えた一大リゾート施設だ。ここを目指して全国各地から集まった40台超のJeepと約130名の参加者は、事前にアカデミーの開始時間が異なるグループAとグループBに分かれていた。
グループAは28日(土)の9時までに集合し、当日のうちに実地カリキュラムを修了。翌29日(日)の10時、『ロッテアライリゾート』の広大な中庭に伸びる緑の緩斜面でコンボイ走行と、一人ひとりに贈られる修了証の授与式を経て閉校。その後はリゾート内のアクティビティを楽しむ時間に充てられた。
一方のグループBは、28日(土)の13時までに集合し、その後はリゾート内で自由時間。29日(日)は9時にカリキュラムが始まり、17時の終了賞授与式をもって解散。グループによってスケジュールの違いはあるが、受講内容はまったく同じ。いずれもオフロード基礎講座からスタートした。
オフロード基礎講座は、Jeepのフィロソフィーや歴史を再確認する室内での座学。駐車場に場所を移したタイヤの空気圧&ホイールナット増し締めのセルフチェック。オフロード走行に適したトランスファーの操作と、ドライビングポジションの確認を行う車両操作の3単元を実施。足回り関連では、今回のために3種のタイヤを用意してくれた『BFGoodrich Tires』の成瀬朋伸氏によるオフロード用タイヤのミニ講義も行われた(成瀬氏の講義を基にしたオフロードタイヤ企画は後日公開予定)。また駐車場には、高圧洗浄機で有名なドイツ発のケルヒャーのブースも展開し、洗車好きなJeepオーナーの注目を集めていた。
さておき、最初の基礎講座からすでに初々しさが感じ取れた。空気圧チェックも増し締めも多くの参加者が初体験。タイヤやホイールに無頓着なのではなく、およそディーラーでの点検を習慣にしているようだった。それでも用意された専用工具を手に取り、文字通りのセルフチェックができることを知れて、作業を分担した親子は安堵の溜め息をついていた。
車両操作でも同様の光景が見られた。全体の約8割を占めた『ジープ ラングラー(Jeep Wrangler)』のトランスファーは手動式。オフロードでは「4WD LOW」にセットするが、ほぼ全員がトランスファーレバーに触ったことがないという。加えてドライビングポジションの確認。まずは腰をシートバックの奥にしっかり収め、前後位置は手を伸ばしてハンドル上部に手首が当たるところとし、なおかつ両手の親指はキックバックによる怪我を防ぐため握り込まないようにする。
「キックバックって何?」
「オフロードだとシート位置はこんなに前なんだ……」
そんなつぶやきがそこここから。講師の話に真剣に耳を傾ける参加者たちの姿が何とも微笑ましかった。
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