夏の苗場でボードウォーク・ボランティアキャンプを開催!Jeepが『Realの森』を通してサポートする『フジロックの森プロジェクト』
JeepがCSV活動『Realの森』で、継続的にサポートしている『フジロックの森プロジェクト』。今回は2年ぶりのフジロック開催に向けて、7月3日(土)に苗場で実施された『ボードウォーク・ボランティアキャンプ(Boardwalk Don’t Run Vol.66)』の模様をレポート!
『FUJI ROCK FESTIVAL(以下、フジロック)』と地元企業・自治体が新潟県湯沢町・苗場スキー場周辺の森林環境を守っていく『フジロックの森プロジェクト』を、JeepはCSV活動『Realの森』を通してサポートしている。コロナ禍で2020年のフジロックは初の開催延期となったが、2021年は感染症対策を徹底した上で、8月20日(金)・21日(土)・22日(日)で開催予定。そして7月3日(土)には、『ボードウォーク・ボランティアキャンプ(Boardwalk Don’t Run Vol.66)』が開催された。今回は2021年にマイナーチェンジを遂げた新型『ジープ コンパス リミテッド(Jeep Compass Limited)』に乗り、夏の訪れを感じる苗場へ。開催直前のボードウォーク・ボランティアキャンプの模様から、フジロックを愛する人々の今を追った。
待望の開催に向けて、フジロック愛あふれるボランティアたちが集合!
音楽、フェス、そしてフジロックを愛する人々にとって、2020年の夏は“心にぽっかりと穴が空いた”期間だったことだろう。そして開催3年目の1999年から、幾多のフジロッカーたちを招き入れてきた新潟県湯沢町・苗場スキー場も同様に、昨年はこれまでに経験したことのない静かな夏を過ごした。
コロナ禍においてフジロック史上初となる開催延期を経て、迎えた2021年の夏。フジロックへの歩みとして恒例の『ボードウォーク・ボランティアキャンプ』が今年も開催された。
フジロックに訪れる人々にとって当たり前のように存在しているボードウォークだが、苗場は日本有数の豪雪地帯であるため、定期的なメンテナンスが必須。その重要な役割を担うのが『フジロックの森プロジェクト』であり、開催前にボランティアとともに開催している『ボードウォーク・ボランティアキャンプ』だ。
遡るとボードウォークの制作が始まったのは、フジロックが新潟県の有志やボランティアと手を組んだ2002年。そこから約10年にわたる地道な活動を経て、2011年からは地元の企業・自治体と共に『フジロックの森プロジェクト』が始動した。そして毎年フジロックに協賛してきたJeepはフェス本番だけではなく、日本の森づくりを支援するCSV活動『Realの森』を通して、継続的にこのプロジェクトをサポートしている。
7月3日(土)に実施された『ボードウォーク・ボランティアキャンプ(Boardwalk Don’t Run Vol.66)』は、事前申し込み&参加費無料での開催。参加者には接触確認アプリの事前ダウンロードや、出発前と現地での検温、マスク・消毒用アルコール・除菌シートなどの用意など、感染症対策が徹底された。
当日は地元からの参加者を含む、フジロック愛にあふれた70名のボランティアが集合! ファミリーからカップル、そしてグループで訪れている方々までおり、中には“FUJI ROCKERS FOREST”のロゴが入ったツナギを着た常連組も。参加者はまずオアシスエリアにある苗場食堂に集合し、開会式が実施された。
まずはフジロックの森プロジェクト実行委員会の松岡弘文さんの司会の元、この日の作業の流れを説明。そして実行委員会・委員長の金澤龍太さんや、副会長の石飛智紹さんなどから参加者へメッセージが送られた。
(金澤さん)
「去年の秋以来の再会となりますが、みんな元気な顔で集まっていただきありがとうございます。あと1ヵ月半ほどでフジロックは開催されますが、それまで気を付けていただき、またここでお会いしましょう。今日は苗場の自然を楽しみながら、ボードウォークの作業に取り組んでいただけたらと思います」
(石飛さん)
「厳しい生活を送る中、集まっていただいてありがとうございます。我々としては苗場の自然の恩恵にあずかりながら、最大限の感染予防に取り組んで、必ず安心安全のフェスを実現させたい。フジロックに訪れる人々にとってボードウォークは大切な“心のオアシス”なので、ぜひ皆さんの手で補修してあげてください」
開会式後は、参加者たち各々が準備をしていざボードウォークの修復作業へ。そしてこの日の参加者には、Jeepからノベルティとしてフェスやキャンプにぴったりの2WAYランタンライトが贈られた。
汗を流しながら、フジロックの今後10年を支えるボードウォークを修復
この日の作業は大きく分けて、廃材運び・廃材の釘抜き・ボードウォークの清掃・新たな敷板貼り。主な作業場所であるグリーンステージからホワイトステージに向かうエリアのボードウォークを歩くと、熱狂と歓声が充満するフジロック開催時とは異なる“静寂の苗場”が参加者たちを迎え入れる。
2020年のフジロック延期後の『ボードウォーク・ボランティアキャンプ(Boardwalk Don’t Run Vol.65)』とみどり橋の竣工式の模様はRealStyleでレポートしたが、その後の作業についてフジロックの森プロジェクト推進協議会のメンバーで、苗場観光協会・協会長の佐藤高之さんに話を聞いた。
「みどり橋完成のあとは前後のボードウォークを繋ぎつつ、今年の冬は正月明けに一気に雪が降ったので、その処理もしていました。春からは破損の多い部分をメインに修復を進めてきて、今回のボードウォーク・ボランティアキャンプで仕上げになりますね。参加者の皆さんに剥がした板を運んでもらって釘を外し、新しい板を貼っていきます。板は防腐処理を施した湯沢の木を使っていて、これでなんとか今後10年は持ってくれるかなと。板をすべて張り替えたら、明日には子どもたちに絵やメッセージを描いてもらう予定です」
ボードウォークに描かれた絵やメッセージを眺めながら歩くのもフジロックの楽しみのひとつ。この日も歩いている途中に、今年のフジロック開催に向けたメッセージや、Jeepの7スロットグリルとフジロックのマスコットキャラクター・ゴンちゃんがミックスされたイラストなどを発見した。
作業は汗が滴り落ちる暑さの中、参加者たちは剥がしたボードウォークの木材を手持ちもしくは台車を使って協力しながら運搬。最終的に釘を抜き、クレーン車に乗せていく。多くの参加者の慣れた手付きで作業をしている姿からは、このキャンプの“常連”であることが伺えるとともに、その常連組は初めての参加者に手取り足取りレクチャー。初めての子どもたちはまずほうきで掃除を担当するなど、無理のない範囲で作業は進められていく。こういったボランティア、そして地元民のサポートには佐藤さんも日頃から感謝しているという。
「コロナ禍で今年の春もなかなか表立って動きづらい状況でしたが、そんな中でも気にかけて見にきてくれる方や、ここを散歩中に破損している箇所を見つけて教えてくれる方もいました。このボランティアキャンプも若い方や女性だけで来てくれるケースも増えています。ずっと来てくれている人はもう顔を覚えましたね」
12時まで作業を続けたあとは昼食休憩。苗場食堂に戻ってきた参加者たちに振る舞われたのは、山たけのこ、にんじん、油揚げ、こんにゃくなどがたっぷり入った炊き込みご飯と、こちらもたけのことじゃがいも、鯖の水煮入りのお味噌汁、そして3種のお漬物のセット。どれも地産地消の食材を使ったメニューで、とりわけ苗場近辺の山のみで採れる“姫たけのこ”は、この場所ならではの美味な食材だった。
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