Snow Trip to Hakuba with Jeep Grand Cherokee L
a>
こんなにバリエーションがあって遊べるところは、海外でも少ないと思っているんです
翌朝、目を覚ますと、あいかわらずの大雪である。2日目も降り続き、標高を上げたアルパインエリアでの滑走は難しい状況だ。そのため北部の小谷村まで足を延ばして、森のなかのツーリングに出かけることにした。
江本さんは、天候や雪の状況に応じて遊び方を変えることができるのが白馬なのだと話す。単身で16歳のときにフランスへと渡って、第2の故郷となったヨーロッパアルプスにも通じる山並みや雰囲気も魅力だという。
「今日みたいな雪の日は、森のなかも気持ちがいい。白馬は晴天率も高いから、晴れたら稜線に出て青空の下で標高差1,000mの大斜面を一気に滑ってくることもできる。遊び方がガラッと変わるのが、ここの魅力だと思っているんです。しかも、リフトを使って1,000mくらいの標高を上がることができて、そこから30分歩くだけでフィールドが一気に広がる。さらに奥へ、奥へも行ける。気温が高かったり、街が雨でも標高を上げれば良好な条件で滑ることができる。こんなにバリエーションがあって遊べるところは、海外でも少ないと思っているんです」
江本さんは、エリアの広大さも重要だと付け加える。ハクババレーとして、南は『爺ヶ岳スキー場』から、北は『白馬コルチナスキー場』まで10を数えるスキー場があり、共通のリフトチケットで滑ることが可能だ。南北に離れているため天候も異なり、状況に応じた対応が可能となる。
北アルプス山麓での極上のドライパウダーを堪能すると、僕たちの胃袋は急激な空腹感に襲われた。江本さんは笑みを浮かべて、「これから温泉に入って、寿司を食いに行かない?」と提案した。山岳県として認知される長野ではあるが、下山口から40~50分程度で日本海に到着するという。
「お客さんを連れて、よく寿司処に行くんです。日本海が目の前だから値段も比較的手頃だし、美味しいんです。この山深い街でパウダーを滑ったあとで行ける範囲内というのが、ほかでは考えられないですよ。滑ったあとで30分ぐらい車を走らせて山麓の温泉に入って、そのあとまた30分ぐらい走ると日本海なんです。だから、雪が良くなければ、朝にサーフィンに行くこともできる。雪山も夏山も、温泉だって、食事だって、なにをしても白馬は二流じゃないですよね」
こんな魅惑的な話を聞いて、誘いに乗らない理由などない。僕たちは日本海へと向けてグランドチェロキーLのハンドルを回した。iPhoneが自動的に接続され、お気に入りのポップチューンが気分をさらに盛り上げる。シートとステアリングホイールのヒートスイッチを押すと、疲れた身体が徐々に解放されていく。
明日は、ようやく晴れ間が広がりそうだ。僕はいま、自分が20歳前後のときに出会った大人たちと同じ年代となった。そんなことを思いながら憧れのグランドチェロキーLを運転する喜びを感じ、明日出会うことになるであろう雪景色を想像するのであった。
●プロフィール
村石太郎さん
四半世紀近く旅をしてきたアラスカの北極圏を愛するアウトドアライター。アウトドア道具について国内随一の知識を持っており、一年の半分はスキーで野山を滑りまわることに思いをめぐらせている。
今回使用したクルマ
『ジープ グランドチェロキーL リミテッド(Jeep Grand Cherokee L Limited)』
グランドチェロキーLに関連する他記事はこちら!
グランドチェロキーLの写真はこちら!
商品に関するお問い合わせは、Stellantisジャパン株式会社まで。
ジープフリーコール 0120-712-812(9:00~21:00、無休)
https://www.jeep-japan.com/
Text:Taro Muraishi
Photos:Takahiro Nakanishi