Life with Jeep Cherokee
本質とスタイルは変えず、アップデートし続ける
植田さんの運転するチェロキーは大きなダムをすぎ、林道へ突入。入渓ポイントへと向かうが、道には大きな石がゴロゴロと転がっており状態は良くない。だが、植田さんはまるで舗装路を進むかのように、ためらいなくグイグイと進んでいく。
「チェロキーは車高がありますし、四輪駆動で、さらにこのチェロキー トレイルホークはトルクも強いので安心して運転できますね。ボディが大きいと取り回しが難しい細い道ですが、このサイズだったら小回りも利くので不安なく進めます」
目的のポイントまで到着し、ラゲッジルームからフライフィッシングの道具を下ろす。日帰りなので今日のバックパックはだいぶ小ぶり。自分仕様に作られており、傍目から見ても身体の一部のようになじんでいる。
広い河原をしばらく歩き進めていくと、少しずつ沢が細くなってきた。淵も目立ち始め、ここでいよいよロッドを取り出す。ようすを見ながら沢を遡上し、気になるところではしなやかにロッドを振り、自作のフライを水面に浮かべる。淡々としているようだが、目つきは真剣。植田さんはミシンで縫っているときもこのような表情を浮かべている。リラックスしたなかにも、ほどよい緊張感が漂う状態。遊びと仕事、どちらも一心不乱にはなりすぎず、でも目の前のことにはしっかり集中している。このようなモードが質の高いアウトプットを生むことを、体験的に心得ているのだろう。
満足げな表情でチェロキーに戻ってきたと思ったら、おもむろに助手席のバッグからパソコンを取り出し、キーボードを叩き始めた。仕事のメールチェックだ。オンとオフがシームレスな働き方、遊び方をしている植田さん。運転席で真剣な眼差しでモニターを見つめるその姿は、なぜかチェロキーにもよくなじんでいる。
まずは遊びが前提にあり、それを最高の状態で楽しむための道具を提供するのがブルーパーバックパックス。それはチェロキーも同様で、長年にわたりオフロードでもストレスを感じさせない運転性を実現する走破性の高い車として作られ続けてきた。そして、完成度の高いデザインは大幅には変えず、時代の変化やニーズに合わせてその形を少しずつ変えているという点も両者に共通する。
本質を見失わず、スタイルを保ち続けること──それが、モノ作りの核心なのかもしれない。
<プロフィール>
ブルーパーバックパックス
植田 徹(うえだ・とおる)さん
南アルプスを源流とする大井川沿いの静岡・川根本町でバックパックを製作。ライフスタイルの一部として、フライフィッシングや登山を楽しんでおり、近くのフィールドへと足を運ぶ。毎年、日本の冬時期はニュージーランドで釣りを楽しむ。
https://blooperbackpacks.com/
今回使用したクルマ
『ジープ チェロキー トレイルホーク(Jeep Cherokee Trailhawk)』
商品に関するお問い合わせは、FCA ジャパン株式会社まで。
ジープフリーコール 0120-712-812(9:00~21:00、無休)
https://www.jeep-japan.com/
Text:Field Life
Photos:Hiroyuki Usami