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2017.11.26

My Jeep®,My Life. ボクとJeep®の暮らしかた。シェフ・相場正一郎

ジープを中心としたコミュニティ・プロジェクト「CREATIVE GARAGE」では、ウェブマガジン『フイナム』、J-WAVEのラジオ番組「Jeep® CREATIVE GARAGE」と連動して、「現代のスタンダード」をテーマに新しい創造のきっかけとなるアイデアや情報の数々をお届けしています。今回は東京のレストラン「LIFE」「LIFE son」をはじめ全国に4店舗を手がける、オーナーシェフの相場正一郎さんが登場。イタリアでの修行を積んだ後、2003年に自身のお店を初めてオープンした経緯や、家族との大切な時間を過ごす那須の別荘、相場さんのライフスタイルの原点について迫ります。

 

「LIFE」「LIFE son」に流れるムードの原点とイタリアでの生活。

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原宿と新宿の中間にある代々木という街は、その立地から賑やかな側面を持つ一方で、閑静な住宅街も多く、穏やかで心地よい空気が流れる場所でもある。代々木八幡にあるレストラン「LIFE」、そしてその2号店である参宮橋の「LIFE son」は、代々木の落ち着いたムードに合うお店だ。今回は「LIFE son」に伺ったが、木材がふんだんに使われた暖かみのある店内は、都心とは思えぬほど居心地のよい空間になっている。

「もともと参宮橋にこういったお店がなくて、住んでいる人にとって日常的で身近なレストランをつくりたかったんです。贅沢をする場所というよりも、生活に密着した場所にしたかった。イタリアには街それぞれに必ずと言っていいほど地元の人びとに愛されるバール(酒場)があって、朝のコーヒーや仕事終わりの一杯を仲間や家族と、ときにはひとりの時間を過ごせる場所があるんですね。『LIFE』や『LIFE son』もそんな場所にしたかったんです」

 
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栃木県出身の相場さんは、高校を卒業後、料理の修業をするためにイタリアを訪れた。そこで見てきたこと、学んだこと、感じた空気が「LIFE」には注がれている。

「実家が総菜屋を営んでいて、中学に上がったくらいから手伝いをさせられて。ぼくは成績もそこまで良くなかったし、『早く手に職をつけろ』って親父に言われていたんです。それで高校を卒業してすぐにイタリアへ行くことになりました。実家の手伝いをそのまま継続するんじゃなくて、どこかよそで学んでこい、と」

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お父さんのことについて尋ねると、「厳しい親父でした」と相場さんは言う。幼い頃から柔道を習わされ、大会に出れば入賞しないと怒られたり、一緒にランニングをするときは、ある一定の距離をお父さんよりも早く走らないと、もう1周おなじ距離を走らされたり。ただやるだけではダメで、なにか目標を決めて結果を出すことを常に求められていたと話す。

「逃げ道を与えられなかったぶん、精神的に物凄く鍛えられたし、逆境をいかに楽しむかということを親父から学んだ気がする。そんな厳しさに当時は意味なんて見出だせなかったけど、いま思えばいい親父だなって思います。イタリアへ行ったときは金銭面でのサポートはしっかりしてくれたし、何かと気にかけてくれていましたね」

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18歳という若さでイタリアへと赴いた相場さん。「はじめて家を出たし、文化も言葉も違う。カルチャーショックを受けました」と話す一方で「でも、自分の人生観はイタリアへ行ったことで変わりましたね」とも語る。
「1年目は学生として過ごしながらレストランでタダ働きをしていました。2~3年で言葉も話せるようになって、給料をもらえるお店で働くようになったんです。たまに日本へ戻って同級生と遊んだりしたんですけど、なんだか彼らがすごく子供っぽく感じたのを覚えていますね。そのときは自分で気付かなかったけど、いま思うとイタリアでの生活がぼくを成長させてくれたんだと思います」

 

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親密な空気が流れるお店にしたかった。

ジープ ラングラーに乗り込み、東京から那須のある場所へと相場さんと向かった。車中でもお話を伺う。

イタリアでの修行が終わった相場さんは、原宿のイタリアンレストランで3年間店長を務めていた。イタリアで知り合った人がたまたま東京にお店を所有していて、その縁が相場さんを東京へと運んだのだ。

「そのお店での3年間は自由にやらせてもらいました。社長はアパレルの事業も展開していて、会社がそっちに専念するために結局お店は畳むことになってしまったんですけど、スタッフとも仲良くやっていたし、自分が独立するとなったときに彼らも一緒に来て働いてくれることになったんです」

 
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遅かれ早かれ自分のお店を持とうと決めていた相場さん。「商売をやるならやっぱり東京で」という想いがあって、2003年に代々木八幡に「LIFE」をオープンさせた。
「当時の自分は28歳。正直ビビってた部分もあったんです。自分のお店だし、金銭面も不安があった。でも、そのときも親父が背中を押してくれたんですよ。だからスタートできました」

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前述したように「LIFE」「LIFE son」は居心地のいい空間がお店の特徴のひとつ。そのベースにはイタリアの文化の影響がある。
「イタリアは物件がどれも古くて雰囲気がいいんですよ。天井が高くてキッチンもかわいい。それにモノが少なくてゴチャゴチャしてないんです。日本みたいに100均のお店とかがないから、モノが溢れてない。生活のベースからセンスがいいし、暮らしを楽しむっていう意識があるから、どこへ行ってもオシャレでしたね」

加えて、イタリア人の食文化についても相場さんは教えてくれた。

「イタリア人は家で快適にすごそうとする意識が物凄く強い。外食をするよりも、友人を家に招き合って食事をするんです。ホストが料理を作って客をもてなす。そういうのってすごく親密な感じがして居心地がいいじゃないですか。自分の店はそういう空気が流れる場所にしたかったんです」

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そんな文化に影響を受け、相場さんもよく自宅に友人や知人を招いていたと話す。
「すぐ家に呼んじゃうんですよ(笑)。日本に帰って来てもそんなことしてたから、妻に負担をかけたりもしたんですけど…。そんなこともあって『LIFE』『LIFE son』は家のリビングみたいな意識もあるんです」とお店について語ってくれた。

「お店というよりも、自分の部屋の延長線のような感覚ですね。そこにお客さんが来てもてなす、みたいな。だからテーブルとかも自分の好きな家具を並べたんです。『TRUCK』という大阪の家具屋さんにオーダーしました。オーナーの黄瀬さんがつくるものは木材の表情を上手に活かしていて、優しく暖かみがある。ご自身のライフスタイルもすごく魅力的で、その暮らしに憧れて自分のお店もそんな風にしたかったんです」
 

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スイッチが完全にオフになる感覚ははじめて。

「LIFE」「LIFE son」で感じる居心地のよさは、そのまま相場さん自身のライフスタイルにも繋がっている。相場さんが着ている服、身の回り品、そして今回お邪魔した山の家に置いてある家具や雑貨などは、自身の好きなものしかない。そして生活のリズムもいい。落ち着きすぎず、かといって忙しさも感じない。とってもバランスがいいのだ。
「仕事や趣味は全力でやります。妥協するのがイヤなんです。明日のために今日やりたいことをセーブするようなことはしたくない。平日は自分の思うように過ごしたぶん、週末は家族との時間を大切にする。自分よりも家族を尊重してますね。いや、してるつもりです、かな(笑)」

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相場さんが那須に山の家を購入したのは3年前。週末になるとよくこの山の家へクルマで訪れ、家族との時間をすごしているそうだ。
「すごく居心地がいいんですよ。サーフィンが好きなので海の近くに引っ越しを考えたりもしたんですけど、なんだかしっくりこなくて。そんなときにこの山の家をみつけたんです。衝動買いでした(笑)」

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センスのいい家具に暖炉、窓の外には美しい景色があり、テラスに出ると自然の空気を心ゆくまで吸い込むことができる。都会を離れ、この暖かみのある空間にいると、気持ちをリセットできると相場さんは穏やかに話す。
「旅行だとホテルのチェックインとか、サービスを受ける側ではあるんだけど、人との交流が必ず発生するじゃないですか。でもここは完全に自分たちの空間で、誰にも干渉されない。それってすごく大きな差なんだなって気付きました。旅行は旅行で楽しいんだけど、リラックスの度合いで言えば山の家のほうが遥かに上ですね」

 

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山の家を購入して訪れた変化といえば、気持ちが完全にオフになること。
「週末に自宅にいるとお店から連絡が来るんですよ、『◯◯さんが遊びに来てますよ』って。そうすると休日でもお店に行きたくなっちゃって…(笑)。でも、那須にいるとそれがなくなる。ここは山奥なので携帯の電波も悪いし、気持ちが完全にオフになるんです。これは妻から聞いた話なんですけど、クルマで東京へ戻るときに口癖のように『今週はゆっくりできたね』って言うらしいんです。そういう時間が欲しいと思ったことはないんだけど、年齢を重ねて自然と欲していたのかもしれません」

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平日には趣味であるサーフィンを楽しんだあとに仕事へ出掛け、週末には家族とのリラックスした時間を一緒に過ごす。そしてたまに山の家へ来れば、さらにスイッチをオフにする。そうして相場さんは生活のバランスを取っている。
「たぶん、これはイタリアの感覚なんだと思います。日本に戻って来てもう長いけど、まだそれが染み付いている。仕事をしながら上手くサボるというか、息抜きもしっかりする。そうしたワークスタイルが日本でできているのはすごくラッキーだなと思います」

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ラングラーは随所のアナログ的要素がいい。

東京から那須まではクルマで約2時間半ほど。それまでは趣味のサーフィンで海へ行くときや、たまに仕事で乗る程度だったそうだが、山の家を購入して以来クルマを運転する機会が増えたという。
「もともと運転は得意じゃなかったんです。あんまり乗る機会も少なかったし。でも最近はずいぶん慣れてきましたね。はじめて乗ったクルマは四駆だったんですよ。いいですよねクルマって。男の子にとってはオモチャのひとつみたいな感覚ですよね」

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これまでに何台も四駆のクルマに乗ってきた相場さん。どうしてそこまで四駆にこだわるのだろうか?
「自分のなかで“クルマ=四駆”というステレオタイプな考えがあって。それはたぶん、山で走ってて絵になるからだと思うんです。親父が四駆に乗っていたっていうのもあるし、なんだかスタイルがあるじゃないですか」

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そんな相場さんが〈ジープ〉に抱くイメージ。それは“アメリカ”なんだとか。
「やっぱりアメリカを代表するクルマメーカーっていうイメージはありますよね。それに歴史があるし、スタイルもある。武骨で世の中に迎合しない要素もありつつ、ユーザー目線で考えられた使い勝手のよさのようなものも感じる。山にも合うんだけど、都会的な景色にもなじむし、すごくバランスがいいと思います」

今回、相場さんには「ラングラー アンリミテッド スポーツ」に乗ってもらった。相場さんの目にこのクルマはどのように映ったのだろう?
「乗りやすいですね。運転しやすいし、トルクもある。ハンドルも軽くなくて、しっかりとした印象です。それにデザインもいいですよね。キラキラした感じがなくて、男らしくてかっこいい。ラングラーは昔からあるクルマだけど、ずっと残っているというのには理由があるはずなんですよ。でも、今回運転してその理由が分かった気がします」

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続けて、相場さんはこう語る。
「スピードメーターなどの計器がアナログなのがいいし、キーもボタン式じゃなくて差し込むタイプ。ボタン式だとなんだか物足りなさを感じるから、こっちのほうがぼくは好きです。サイドブレーキもしっかりと引くタイプだし、所々にアナログ的な要素を感じられるところが魅力に感じました。あと、車内空間が広いから荷物をしっかり載せられるのはうれしいです」
 
 

いまやっていることを末永く続けていきたい。

日々の生活においてはもちろん、お店にも自身の好きなことを反映させている相場さん。イタリアで学んだ上質で豊かな暮らしの文化。それを体現する姿にたくさんの人が惹かれ、そのセンスのよさにはある種のあこがれを持っている。そんな相場さんにとってスタンダードとは? 最後にそんな質問を投げかけてみた。
「背伸びをしないことですかね。多くを求めずに、いまあるものを活かしながら日々を全力で生きる。ぼくは昔から実現不可能なことはせずに、自分のできる範囲での目標を立ててきました。それはこれからも変えずに、いままで通りのスタンスでやっていきたいと思っています」

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あこがれ“られる”側のご本人はどこまでいっても通常運転の自然体のまま。決して派手なことはせず、好きなことだけに真摯に向き合ってきた相場さんらしい言葉だ。
「新しいことにも興味があるけど、そっちに力を入れるというよりは、いまやっていることを末永く続けて行きたいですね。お店との距離だとか、スタッフとの距離も変わらずに。ストレスがいちばん体に悪いと思うので、自分にプレッシャーをかけたりとかはあまりしたくないんです(笑)。お店を15年間やってきて、ようやくそれなりにいい形になってきたと思う。それを壊さずにゆっくりと成長させていきたいですね」

 
 
 

今回使用したクルマ

Jeep® Wrangler Unlimited Sport』 ボディカラー : ブラック C/C

【主要諸元】
全長:4,705mm / 全幅:1,880mm / 全高:1,845mm / 乗車定員:5名 / エンジン種類:V型6気筒 DOHC / 総排気量: 3,604cc / 使用燃料:無鉛レギュラーガソリン / 最高出力(kW/rpm):209(284ps)/6,350(ECE)/ 最大トルク(N・m/rpm):347(35.4kg・m)/4,300(ECE)/ 後2輪・4輪駆動(選択) / 全国メーカー希望小売価格¥3,963,600〜(消費税込)

Jeep® FREE CALL 0120-712-812
www.jeep-japan.com

 

Photo_Fumihiko Ikemoto
Text_Yuichiro Tsuji
Edit_Shinri Kobayashi
Produce_Kitchen & Company

 

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