BOULDERING CAMP with Jeep Compass
体を使ったパズルのようなおもしろさがある遊び
「いけるかなぁ~」とぼそりと呟くと岩に取り付き、するすると、あっという間に登りきってしまった。
「あ~もう登っちゃったんですか」と慌てるカメラマンに、「大丈夫ですよ、まだまだ登りますから!」と笑顔で答える林さん。岩に触れた途端に俄然生き生きとしている! フリークライミングのおもしろさを「体を使ったパズルみたい」と林さんは表現した。さんざん考えてトライするものの、まったく歯が立たないこともあれば、ひらめきでスッと登れてしまうこともある。難しい課題に何度もトライするうちに、だんだんできるようになっていく達成感。きっと“ピース”が狙ってはまる、もしくは偶発的にはまるおもしろさがあるのだろう。
林さんがクライミングを始めたのは、ちょうどミレーに入社をしたころ。前十字靭帯を切る大ケガをしたことがキッカケだった。
「じつは、大学まではサッカーひと筋で。社会人になってもときどき、仲間とやっていたんだけど、そこで大ケガをしてしまって。登山やトレラン、走ることもできないなぁと。それで、クライミングならできるかなと思って。ちょうどミレーでサポートしていたフリークライマーたちがユースカップで大活躍していたり、関わりのある山岳ガイドさんもクライミングをやっていたりしたこともあったから、自分もやってみたいなと思うようになった。彼らとの共通言語みたいなものも欲しいなと思って」
それで始めてみたらドハマリしてしまった! というわけだ。
シューズ、マット、チョーク。あとは動きやすい服装があればよく、ボルダリングに使う道具はとても少ない。実にシンプル。登山の道具やウェアは軽量化が目覚ましいが、ことクライミングとなるともの選びの勝手も違うようだ。
「丈夫であることと、着心地がいいこと、これが重要視するポイント。シューズは足に合っているってことがなにより。アルパインクライミングになるとまたちょっと世界が変わってくるけれどね」
岩に擦れたり、足場の悪いところに置かれたり、クライミングに使われるものは頑丈さ・タフさが欠かせないと、林さんは言う。そして、身ひとつで岩に対峙するからこそ求めたい心地良さ。まさにコンパスが具現化している要素でもある。
キャンプ場に戻り、一服。林さんはテントの張りを直した。フライはシャリ感があり真新しい。
「このエアライズ、ひさしぶりに新調したの。長年マーモット(Marmot)のイオスワンっていうシンプルなソロテントを使っていたんだけど、新しいのが欲しいなと思って、奥さんとの家族会議で『ふたりで使うときはさ、2人用でないとね』って納得してもらった(笑)」
うれしそうに話す林さんはお茶目だ。ちなみに奥様はまったくクライミングをしないそう。寛大だ。
そう遠くないうちに、林家ではまた家族会議が開かれるかもしれない。「ふたりで乗るならさ、タフで安心感のある車じゃないとね!」と、満面の笑みでプレゼンする林さんの姿が思い浮かぶ。
●プロフィール
林勲さん / ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン広報
1975年生まれ、岐阜県大垣市出身。学生時代はサッカーに青春を捧げ、大学卒業後はデザイナーの道へ。35歳のときに一念発起して、未知のアウトドアの世界へ転職。現在はフリークライミングに夢中!
今回使用したクルマ
『ジープ コンパス リミテッド(Jeep Compass Limited)』
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Text:Naomi Sudo
Photos:Hiroyuki Usami