『Jeep® Grand Cherokee』で鳴子温泉郷へ。植樹活動<Present Tree in みやぎ大崎>レポート!
食事休憩では、参加者全員に地元の山菜がたっぷりと入った豚汁と、鳴子温泉のお米“ゆきむすび”を使った塩むすびがふるまわれた。ゆきむすびは、うるち米ともち米の性質を持っているため、独特の弾力と豊かな甘みがたまらない。植樹活動によって守られる大崎の自然の恵みが満喫できるこの昼食は、参加者にも貴重な体験になったことだろう。
午後からは自然観察会とワークショップの二手に分かれて活動。宮城県で唯一天然スギの林が残る自生山(じしょうざん)の自然観察会では、林野庁宮城北部森林管理署の方々の丁寧なガイドのもと、鳴子周辺の自然の歴史や特徴を学習。ふもとに残ったワークショップ参加者は間伐材を使ったコースター作りに挑戦した。フリータイムには参加者全員に配布された鬼首温泉のチケットを使って温泉を楽しむなどしてイベントは終了。「この地に魅力を感じて参加した」という方から、「自然が豊か。子供が喜んでいてよかった」と語る家族連れの方まで、様々な人々がこの地での経験を楽しんだ。終了後、Present Treeを主宰する環境リレーションズ研究所の理事長・鈴木氏に、今年のPresent Tree in みやぎ大崎の感想をうかがった。
「2014年夏に、10年間の協定を結んでスタートした大崎市のPresent Treeは、お陰様で最初の植栽地が3年足らずで満員御礼となり、植える場所がなくなってしまったという盛況ぶりです。私共は現在、Present Treeの森づくりを全国25カ所でやっておりますが、大崎の森は、中でもとても人気が高いという証拠とも言えます。
その人気の秘訣は、地元の皆様の歓迎ぶりです。市役所や大崎森林組合、鳴子林業研究会や県林業振興事務所の皆さん、そして鳴子温泉旅館の女将さん会を筆頭に市民の皆さんも、とにかく大崎市を挙げて全身全霊で、Present Treeの参加者の皆さんを歓待して下さいます。4回目となる今年は、<市民の森づくり>との共同開催となりました。森のある地域の方々と首都圏のPresent Tree参加者たちが協働して、交流しながら、長い時間をかけて森を再生させ、ひいては周辺地域も元気にしていくのが、まさにPresent Treeのあるべき姿です」
「大崎市民の皆さんの歓迎ぶりに絆(ほだ)され、鳴子峡や蕪栗沼(かぶくりぬま)、温泉、お酒やお米など大崎の美しさ、心地よさ、おいしさにも触れ、さらにこの土地に惹かれていく。そんな理想的なスパイラルを作るのも、私たちの役割です。これから少なくとも10年はお付き合いしていくのですから、大崎市の“宝物”をたっぷり首都圏の方々にお伝えしていきたいと思います」
つまり、このPresent Treeは植樹活動だけが目的ではなく、それをきっかけに地元の方々との交流を通して、森だけでなく地域そのものを元気にすることを目指しているということ。その土地を訪れ、魅力を知り、人々と交流を深めて広がる輪こそが、この活動の最大の思い出となる。そして、木々の成長を見るために大崎を訪れるたびに、この土地や人々の魅力を、年月をかけて理解していくことができる。