Jeepがサポートする復興支援プロジェクト『雪育遠足』レポート&佐々木明×井山敬介のトップスキーヤー対談!
大事なのは風化させないこと、そして気持ちをキープし続けること
今年の雪育遠足の全スケジュール終了後、佐々木氏と井山氏にこの日の感想、そして今後の展望を伺った。
──お疲れ様でした! まずは今年の雪育遠足を終えて率直な感想をお聞かせください。
佐々木
この雪育遠足のような、みんなの支え合いの気持ちだけで成り立つイベントってなかなか無いですよね。それがあれだけの笑顔を生むことができた。本当にみんなには感謝の気持ちしか無くて、それが子どもたち、親御さんたちにしっかりと伝わってくれていたら嬉しいなと感じています。
井山
まずこれだけのスキーヤーたちがインストラクターとして集まったのはすごいなと。もちろん、明を慕ってみんな集まってくれたわけですけど、でもそれ以上にスキーや雪、北海道という自分が育ったものの素晴らしさをわかっている人たちが、こういうイベントを通してその気持ちを伝えたいと思って集まってくれたのが素晴らしい。
佐々木
僕らはみんな雪という自然の恵みを与えられて育った。そしてそれを還元するのは当たり前っていう心の持ち主たちがこのイベントには集まっている。そこにプロとかアマチュアとか関係ないし、“俺が俺が”ではなく“俺も俺も”伝えさせてっていう最高の精神を持った人たちによって成り立っているイベントなんです。
──今日のイベントで特にお二人が驚いたこと、または嬉しかったことは何でしたか?
佐々木
今日は個人的に挑戦したことがあって、教え方を変えたんです。今まではいわゆる教科書に載っているようなやり方をベースに話をすることが多かったけれど、いまいち伝え切れていない感覚があって。今回は自分なりにまず遊びの中で教えて、「それを前向いてやってみたら簡単じゃない?」みたいなやり方を試しました。そうすると子どもたちにも伝わって、一瞬で滑りが変わったんですね。子どもたちは“スポンジ”なので、人からの受け売りでは無い言葉で熱量を込めて教えると伝わるということを知れたのは、自分自身の成長にも繋がりました。
井山
僕は子どもたちに「もう一本滑りたい!」とか「また来たい!」と言ってもらえるのがやっぱり一番嬉しかったですね。こっちが楽しくならないと伝わらないし、今日はこちらも発散させてもらいましたよ。
──これから先、お二人は雪育遠足をさらにどのようなものにしていきたいですか?
佐々木
この雪育遠足に限らず、復興支援に関しては自分の手を広げた範囲の中でしかできないものだと思っています。一年一年、僕が大事にしているのは風化させないこと、そしてあのときに思った気持ちをしっかりとキープし続けること。『SKIERS HELP FOUNDATION』というNPO法人は東日本大震災をきっかけに作られたものでその復興支援は続けていくとともに、自然災害が増え続けている時代なので、その1つ1つに対してやることはどんどん増えていく。それぞれを風化させないために動き続けていかなければいけないので、10年後20年後ではなく、始めた以上は自分の中で確実に前に進んで、人の笑顔に繋がることをこれからも続けていきたいです。
井山
僕らは協力していただける方がいて大会に参加したり、イベントを開催したりできているわけですが、今度は若い次の世代を応援する番なのかなと。今日は先生役で小学6年生の子が来てくれていましたが、そういった子たちが将来何かするときにバックアップできるように、北海道中、日本中でベースとなる場所を作っていきたい。僕らみんなでそんな夢のあるスキー業界にしていきたいです。
子どもたちにとって忘れることのできない最高のアドベンチャー
今年も関わる人間すべてのポジティブな感情に包まれた雪育遠足。この場所から、もしかしたら未来のスターが生まれるのかもしれない。ただしそれ以上に、この日集まった子どもたちに「教えてもらってうまく滑れるようになると楽しい!」という純粋な感情が芽生え、それを見守る親が我が子の成長に感慨を抱いてくれていたとしたら、それこそが雪育遠足の届けたかった最高の贈り物なのかもしれない。北海道の地でトップスキーヤーと滑ったこの1日は、子どもたちにとって忘れることのできない最高のアドベンチャーになったことだろう。
▼PROFILE
佐々木 明(ささき・あきら)
井山 敬介(いやま・けいすけ)
今回使用した車
『ジープ グランドチェロキー ラレード(Jeep Grand Cherokee Laredo)』
商品に関するお問い合わせは、FCA ジャパン株式会社まで。
ジープ フリーコール 0120-712-812(9:00~21:00、無休)
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Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:安井宏充(Weekend.)