【前編】東北の山々 日本百名山を温泉、グルメとともに巡る旅
登山口から森の中の登山道を抜け、川沿いの岩場を歩いていく。すれ違ったガイドさんによると、早池峰山は山岳信仰が盛んな場所で、当時はこの川で体を清めてから登ったそうだ。その風習に習い、川で顔を洗ってみた。
川沿いの道の先も岩場が続き、しばらくして振り返ると、いつの間にかかなりの高度まで登っていることに気付く。正面には薬師岳が見えた。麓から吹きぬける風がとても気持ちよく、今日も都内は真夏日に見舞われていることをふと思い出す。
ちなみに早池峰山は高山植物の宝庫とされていて、ハヤチネウスユキソウ、ナンブトラノオといった固有種率が生息していることから、高山植物の好きな人には憧れの山となっている。途中、ハヤチネウスユキソウが咲いていたが、花のピークは6月から7月のため、8月では見頃からは遅かった。
少し急な岩場を抜けると、いきなり頂上が現れる。神社には多くの剣が奉納されていて、無事に登れたことに感謝する。頂上にある冬季避難小屋は入口が高く、ここにどれだけ雪が降り積もるのかがよくわかる。下りは河原の坊ではなく、小田越コースを回って下山。駐車場までの車道の途中には、石巻氏出身の宮沢賢治の詩が刻まれた石碑があった。
河原の坊キャンプ場
岩手県花巻市大迫町内川目河原の坊
0198-48-2111