――Jeep®では＜自由・冒険・本物＞というテーマがあります。佐々木さんにとっての自由って何ですか？
若い頃は、極端に言うと嫌な物は嫌！って、跳ね退ける力や熱があったけど、大人になってくるとだんだん空気を読めるようになって、色々なことを上手にできるようになる。やりたいことがあるけど、それには、ある理由があってできない。そこで「そうだよね」って言った時点で、それは自由を追い求める熱がない人になってしまう。どれだけ曲げないで、自分のやりたいことを、信念を通してやっていくためには、色んな知識を付けて常に勉強をしていないといけないと思うんです。そういうことを怠って、自由を求めても説得力がない。自由や信念を通すなら、その過程で生まれる色々な誘惑とか声に屈する事無く、余裕を持って進んで行くためには、それら一つ一つに対応できるだけの知識と心がなければ、すべてにおいての自由は手に入れられるわけがないって考えています。

――では、冒険することとは？
常にチャレンジすることですね。スキーをしているとアップダウンもあって、どんな世界でも良い時もあれば悪いときもある。レースに望んでいると、世界ランキングトップ７の中に入っているときもあれば、88位くらいまで落ちて引退って言われても仕方ない成績になることもある。でも自分の中では、絶対に戻ってやるっていう気持ちがあるんです。そこであきらめて引退するって思ってしまったら、今後何かをする時に挑戦しなくなってしまうかもしれないから。これからの長い人生の中で色々なことにトライしていきたいと思っています、その気持ちだけで人生が冒険ですよね。スポーツ自体が冒険でもあるんですよ。莫大なお金を自分に投資してトレーニングして、夢を信じて金メダルを目指す。でもそんなことは保証されていない。だれにも分からないことで、それ自体が大冒険なんですよね。

――佐々木さんにとっての本物とは？
嘘をつかないことです。口だけじゃないというか。結局全てに繋がるんですよね、これは。言葉にするとすごい軽くなっちゃうんだけど、本当にいろんな大事なことを捨てて本物を目指してやっている…はず！

取材協力:
Salomon
アメア スポーツ ジャパン株式会社 サロモン事業部
東京都中野区中央1-38-1 住友中野坂上ビル 3F
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ノルン水上スキー場
群馬県利根郡みなかみ町寺間479-139
Tel:0278-72-6688
http://www.norn.co.jp/

Edit & Text：MAIKO OKUHARA / Photos：横山マサト