Jeep® Renegade、遂に日本デビュー!試乗会でのドライブインプレッションをお届け。
この2グレードは前2輪駆動。搭載されるドライブトレインは、1.4リッター直列4気筒マルチエア16バルブターボエンジン+6速乾式デュアルクラッチATになる。小排気量かつターボは、遜色ないパワーを引き出しながら低燃費を実現する組み合わせで、オープニング・エディションに至ってはJeep®ブランド最高の15.5㎞/ℓの燃料消費率を達成している。このパワーユニット、実際に走らせてみると予想以上にタフで、非力さなどは一切ない。コトコトと実直に働く様子にはボディサイズとの相性の良さを感じた。車両価格と燃費の良さを合わせて考えると、Jeep® 史上もっとも冒険的リーズナブルなモデルと言えるだろう。
唯一の4×4の『TRAILHAWK(トレイルホーク)』は340万2000円(税込み)は、輸入4×4SUVモデル最廉価となる。エンジンは2.4リッター直列4気筒タイガーシャークマルチエア16バルブ。セットされるトランスミッションは、新型『Jeep® Cherokee』で話題となった9速AT。これはスモールSUV初の試みだ。路面状況に応じて5つの走行モードが選べるセレクテレインシステムを標準装備。走りのスキルでもスモールの領域を完全に超えている。運転した感覚は滑らかの一言。そのスムーズさ、実は安定したパワーとトルクが必要なオフロードでこそ重要で、あえて4×4モデルにこのパワートレインを選択し、1.4リッターモデルとキャラクターを異にしたのはJeep®ならではの経験値だ。
おそらくユーザー予備軍は楽しくも悩ましいチョイスを迫られるだろう。というのは、基本設計の段階でエクステリア、インテリア共にポップで遊び心満載のデザインマインドにあふれているからだ。オフロードを目指す人なら4輪駆動がマストだが、最低地上高など不整地を安全に走るためのボディ構造は2輪駆動も同じ。その上で各グレードを展開している。まったく悩ましいが、それぞれのライフスタイルに合わせて、新しい家族をどれにするか大いに迷ってほしい。その末に招き入れた『Jeep® Renegade』は、家族全員をやんちゃな笑顔にしてくれることだろう。
そして最後に特報。今回の『Jeep® Renegade』デビューイベントに合わせて来日したクラウス・ブッセ氏とデイヴィッド・ベジー氏のスペシャルインタビュー動画を近日公開。Jeep®のニューファミリーに託したホットなメッセージをぜひチェックしてほしい。
Text:田村トナオ
Photos:YosukeKAMIYAMA