本格夏山登山に冬の女王・小野塚彩那がチャレンジ!
はるか彼方には雲を突き刺す槍の頭
2日目もばっちり快晴、再び苔のむす森へ歩き出す。朝の横から差す光とシラビソの長く伸びる影、ふかふかな緑の苔を、小野塚さんは足を止めて見つめている。登山後に聞いたら、じつは今回の山行で一番心に残った風景だそう。
行者小屋でひと息付くと、ここからが地蔵尾根。胸付きの急登だ。「でも、これぞ登山って感じ!」。標高2500mまで差し掛かると、シラビソの森からダケカンバと植生も変わってきた。ハシゴも現れ、少し息が上がってくる。朝9時、標高2,620mまで登って振り返ると、槍ヶ岳をはじめ雲上に峰を突き出す北アルプスの山々が一望できた。
さらに10分登ると、地蔵ノ頭に到着。ここからは楽しい南八ヶ岳の主稜線歩きだ。この時期は高山植物も見ごろで、稜線沿いにはコマクサやミヤマキンバイの姿も。まだ余裕のある小野塚さん、花をスマホでパシャリ。
赤岳天望荘でコーヒーブレイクをしたら、いよいよクライマックス、山頂直下の急登だ。『JEEP® Renegade LIMITED』さながら、そんなに大柄ではない体格ながら力強く山道を登っていく小野塚さん。
もっと上へ上へ――
スタートから3時間半、遂に赤岳ピークに到着!「見てください、この非日常感あふれる風景を!」。
ガスがかかり富士山までは望めなかったが、東側は雲、西側は青空と天気をふたつに分かつダイナミックな稜線や小さな茅野の街並みなど、その絶景はさすが3,000m級。テンションマックスとなった小野塚さん、山頂の標柱と一緒にスマホで自撮り!
憧れの赤岳ピークに別れを告げ、文三郎尾根を下る際、小野塚さんの意外な弱点が発覚。「高所恐怖症で下りが怖くて」・・・いやいや、ハーフパイプのほうが怖いでしょ!
ともあれ、急なガレ場を慎重に下り、ゆるやかな林道を経て、『JEEP® Renegade LIMITED』が待つ「美濃戸山荘」まで無事に下山。「達成感はあるけど、まだ登り足りません!」
さすがは“五輪メダリスト”。体力も負けん気も人一倍である。次回は地蔵尾根から遠望した、槍ヶ岳でも狙ってみますか!