本格夏山登山に冬の女王・小野塚彩那がチャレンジ!
赤い『JEEP® Renegade LIMITED』に導かれ、目指すは赤岳のピーク!
美濃戸口の駐車場に着いたら、今度は自分の足で登る番。標高1760mの登山口から初日のゴールである赤岳鉱泉までは、ずっとなだらかな山道だ。砂利の道を過ぎると、木の密度が高くなった苔の森へ突入。じつは無類の「ジブリ」好きという小野塚さん、「“もののけ姫”の森みたい」とうれしそう。
やがて道は沢に沿うようになり、50分ほど歩いたところで休憩。小野塚さんは自作のシリアルバーでエネルギーを補給する。「なるべく添加物を摂取しないよう、手作りを心掛けてます」。
沢の橋を渡り、正面にニョキッと突き出た大同心と横岳を見据えながら、さらに歩くこと1時間強。本日泊まる山小屋、赤岳鉱泉に到着した。小屋のテン場からは、横岳や赤岳の頂上が見える。目のいい小野塚さんは「あれが赤岳天望荘、その右にあるのが頂上山荘か・・・結構距離ありそうですね」
Established(設立)1959と書かれた入り口をくぐり、小屋の方にご挨拶。ロの字型に繋がる小屋は、山小屋としてはかなり大きい。今回は個室に泊まらせもらったのだが、なんとベッド付き。「すごい!ペンションみたい」と小野塚さんは初の小屋泊に大興奮。荷物を置いたら、なにはともあれ生ビールで乾杯だ。「おつまみは我が実家のお米の米粉で作った、ショートブレッドで!」
お天道様が輝くなかの山ビールは本当に最高で、競技生活の話に花が咲く。「< 冬季五輪>よりも、世界で8人のフリースタイルスキーハーフパイプ選手しか出られない< Xゲーム>の試合のほうが緊張した」「高く跳ぶときは地面から10m近くの高さまで跳んでる」などなど……。取材陣としばしお酒を交わしたあとは、赤岳鉱泉の檜風呂へ。
「じつは事前に調べてお風呂があるのは知ってたので、とても楽しみでした。山小屋にお風呂って、なかなかないですよね?」。はい、かなり贅沢です。
湯上り後、小野塚さんをさらに満足させたのが山荘の夕食。この日は牛肉のステーキや地元のセロリ、ズッキーニがごろごろ入ったおかわり自由のポトフ、デザートの赤肉メロンなどが並んだ。肉の美しい霜降りをジーッと見つめていた小野塚さんは「街で食べるディナーより豪華!」
おかわりしたごはんもがっつり平らげ、食後はすぐに就寝。明日はいよいよ八ヶ岳の核心部だ。