<ソチ五輪>メダリスト、小野塚彩那選手(フリースタイルスキー ハーフパイプ)が目指す、理想のアスリート像。
ほとんど私のことを知らない、覚えてもいないのが現実
ー<ソチ五輪>のメダリストになったことで、小野塚彩那という名前とハーフパイプという競技の知名度が上がりましたよね。その辺りについてはどう感じていますか?
ハーフパイプをメジャーにするためには<ソチ五輪>でメダルを獲ることが必要だと思っていましたけど、まだまだマイナーな競技だと思います。街を歩く人たちに小野塚彩那といってもほとんど私のことを知らないだろうし、覚えてもいないと思います。
ーメジャーにするためには何が必要だと考えていますか?
絶対的な何かですかね。日本で活動するには<ソチ五輪>のメダリストという肩書きが一生ついて回ると思うけど、世界のスキーヤーの一人としては<五輪>を通過点のひとつとしか考えていません。やっぱり<X-GAMES>で勝ちたいんですね。<X-GAMES>があったから、ハーフパイプは<ソチ五輪>で正式種目になったという背景がありますから。私にとって重要なのは、世界でスキーヤーとして認められるかどうか。今では<X-GAMES>のような世界最高峰のイベントに呼ばれるようになってきて、それはこれまでの日本人の女子選手ではありえないことだったから、その道を途絶えさせないような存在になることですね。