新型Jeep® Cherokeeのデザイナー、マーク・アレン氏インタビュー!
エイドリアン・ヴァン・カンペンハウト氏が語る新型Jeep® Cherokeeの強さ
「新型Jeep® Cherokeeは、全く新しいドライブライフを実現しています。車両のフロントから見ると、トランスミッションの裏側に2速PTUが搭載されており、この2速PTUは、ローギアで2.92のリダクションギアという真のローギアということになります。Jeep®ファンはローギアがトラクションに強大な力を発揮させることを知っていますよね。このチェロキーのローギアでは、クロール率が48:1となり、能力的にはRubicon Wrangler(ルビコン ラングラー)に次いで2番目となります。」とエイドリアン氏が語るように、新型Jeep® Cherokeeは、都会的なデザインだけではなく、Jeep®伝統の強さ、この二つをバランスよく取り入れるというチャレンジがなされている。
新型Jeep® Cherokeeチーフ・デザイナー、マーク・アレン氏インタビュー!
ー 新型Jeep® Cherokeeは、ボディシェルのデザインに都会的な印象を受けつつも、本格的なオフロード4×4システムを搭載しています。このバランスをどのように捉えてデザインに落とし込んでいますか?
今回は2つの要素から選択することができました。それはJeep® Wrangler(ラングラー)のような従来のスクエアなデザインと、もう一つはアーバンでモダンにリファインされたJeep® Grand Cherokee(グランド チェロキー)のデザインを取り入れたことです。それを実現するために、デザインをバンパーの上下で分けています。下は屈強で頑丈、上は滑らかでダイナミックなデザイン。それによって、オフロードの要素を持ったモダンなクルマに仕上がっているのです。
ー やはりJeep® Cherokeeといえば、スクエアなフォルムが根強いイメージとしてあります。その意味においては、完全な流線形の新型Jeep® Cherokeeを往年のJeep®ファンは不思議に思うかもしれません。特にフロントマスクは個性が出ていて、現代のSUVの中でもパワフルに見えますが、ユーザーからの反応をどう受け止めていますか?
モダンで機能的なデザインにしようとした背景には、将来に向けて革新しようという考えに基づいているのです。四駆のようなアウトドア性能を求めるユーザーのためには、スクエアでボクシーなスタイルのJeep® WranglerあるいはJeep® Wrangler Unlimitedがあるので、新型Jeep® Cherokeeはモダンで効率性の高いクルマであることという前提から、滑らかなフォルムに仕上げています。
デザイナーとしてはCherokeeを非常に滑らかな流線型のデザインを保ちながらもJeep®としての機能を兼ね備えてなければならないという、相反する要素の両立は非常に困難でした。デザインする際にはマイルドからワイルドといった幅広いレンジでのイメージを作り上げましたが、マネジメントからはもっと進化したさらに未来形のデザインに対するサポートが得られました。