リアル・オーナーの マイJeep®自慢 VOL.2
フォトグラファー ハスイモトヒコさん
Jeep® Cherokee(チェロキー)XJ 2000年モデル
直列6気筒の野太いサウンドとは裏腹に、スクエア基調の都会的なシルエットを持つJeep Cherokee (XJ)。待ち合わせ場所に現れた白いそれは、10年前のモデルとは思えないほどに隅々まで磨きこまれていた。オーナーはフォトグラファーのハスイモトヒコさん。ロンドンから帰国後、フォトグラファーとしての活動をはじめ、現在はファッション誌を中心に活躍する新進気鋭のカメラマンである。そんな彼がチェロキーを選んだ理由は、いたってシンプルだった。
「僕は、自分の青春時代でもある90年代のアメリカ映画が好きなんですが、劇中でしばしばCherokeeが登場するんですね。それを見てカッコいいな、と。どこか無骨で、だけどスタイリッシュで、それでいてアメリカのおおらかさを感じられる。この年代のクルマは独特のアナログ感を持っていますよね」
イギリスにしばらく滞在していたハスイさんが、アメリカ映画からも影響を受けていたとは少し意外だった。いずれにせよ、カメラマンにとってクルマは必需品。ロケ場所までの移動手段としてはもちろんだが、自分の商売道具であるカメラ機材を運ぶという重要な任務を担うからだ。そう考えるとハスイさんがヘビーデューティなCherokeeを選んだのは、必然だったのかもしれない。
「仕事の相棒としては申し分ないですね。でも、実際には仕事というよりはプライベートで乗ることの方が多いんです。軽井沢、本栖湖、熱海などあちこちドライブに行きました。買ってまだ半年しか経っていませんが、走行距離はすでに10,000kmを超えました」
仕事、プライベート問わずクルマに乗らない日はないというハスイさん。このペースで行けば年20,000㎞は優に超えそうな勢いだ。
「ドライブが好きなんです。休みの日は目的地も決めずにどこかにブラッと出かけて写真を撮って。なぜだかわからないけど、そういう気分にさせてくれるクルマなんです」
そう話しながらハスイさんは旅先で撮った写真を見せてくれた。普段、彼が仕事で撮るファッションフォトとは一味違う、いい意味で肩の力が抜けた、柔らくそして味のある写真だ。これもまた、Cherokeeが持つおおらかさが生み出したのかもしれない。
「週に一度は洗車をするし、メンテナンスも欠かさないなど大切にはしていますが、これからも実用車感覚で毎日乗り続けていくと思います。ガイシャ=高級車と思われがちですが、このCherokeeに関していえば本国では庶民的な立ち位置のクルマ。細かいところをじっくり見るとチープなところもあるけれど、それもまた魅力のひとつ。完璧を求めたらツマらないじゃないですか。人もクルマも写真もそう。常にどこかに遊び心がなくちゃって思うんです」