75年のヒストリーが証明するJeep®の実力と魅力を聖地モアブで体験してきた Part 1
なぜモアブ?モアブとはどんな場所?
ユタ州の南東部に位置するモアブの街は、ひと言でいえば峡谷の街だ。街を流れるコロラド川(コロラド州のロッキー山脈に始まりメキシコのカリフォルニア湾へ流れ込む)が何百万年という気が遠くなるような年月をかけてゆっくりと差別侵食(柔らかい地盤のみを侵食すること)した結果、街のあちこちにメサ(テーブル上の台地。グランドキャニオンが代表的)やビュート(メサの侵食が進んだ孤立丘。モニュメントバレーが代表的)が存在する。
グランドキャニオンやモニュメントバレーはモアブから直線距離で1000km弱離れたアリゾナ州に位置するが、同じコロラド川の侵食がつくったメサやビュートであり、ほかにもアメリカ南西部にはコロラド川がつくった奇跡のような地形があちこちに広がっている。
どこを見回しても大自然のモアブは、西部劇の舞台としてよく映画撮影に使われるほか、メサの壁面はロッククライマー憧れの場所でもある。例えば、映画『ミッション・インポッシブル2』の冒頭でイーサン・ハント(トム・クルーズ)がロッククライミングをするシーンがあるが、あれもモアブ近郊だ。ちなみに『127時間』という作品もこのあたりが舞台。実話ベースのすさまじいストーリーでオススメ。
話を戻そう。岩と赤土の入り混じったモアブ一帯は、地域全体が大自然のテストコースであり、全米中から4×4愛好者が悪路走行を楽しむために訪れるオフローダーの聖地であるとともに、カリフォルニアのルビコントレイルと並んで、Jeep®が新車開発時のテストコースとして長年使ってきた場所なのだ。要するにJeep®が75周年を祝うのにここ以上にふさわしい場所はないのだ。