Jeep®を愛する世紀のロックスター レニー・クラヴィッツ、14年ぶりの来日公演決定!
バハマの島でJeepを走らせレコーディングの日々を過ごしたレニー
来日で披露する新作には彼のグローバルな人生観が込められている
1999年よりグラミー賞のベスト男性・ロック・ヴォーカルを4年連続で受賞する快挙を成し遂げ、ワールド・ワイドに絶大な人気を誇る黒人系ロック・アーティスト、レニー・クラヴィッツが2012年4月に来日する。2011年にJeepのCMに起用されたことも話題だが、実は3年ぶりとなる新作『ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ』を発表したばかり。今回はその新作を引っ下げての来日となるわけで、いやがおうにも盛り上がることは間違いない。
さて、肝心のその新作だが、ほとんどがレニーにとって初めての経験だったという母の故郷バハマの島で約2年近くかけてレコーディングされている。人口も少なく、現代文明や最先端のテクノロジーから解放された世界で思い切りオーガニックな気分に浸ってのレコーディングで、合間には島内をプライベートでも愛用中のJeep Wrangler Unlimitedのハンドルを握り、愛犬のルロワを乗せてドライヴする生活。このような日々をレニー曰く「最高の環境で最高のレコーディングができた」とか。
一方、『ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ』というアルバム・タイトルから見えてくるのは人種問題だ。それにはやはりレニー自身の特殊な出自が絡んでいる。母がバハマ系アフリカン・アメリカンの黒人、父は東欧ユダヤ系アメリカンの白人という生まれ。人種も宗教(キリスト教とユダヤ教)も異なる両親の間に生まれたが、単に外見から”黒人”というレッテルを貼られてきた。
が、そんな境遇で育って来たレニーだからこそ歌えるタイトル曲がアルバムの核になっている。その歌詞には人種平等を説いた黒人の平和主義的指導者、マーティン・ルーサー・キング牧師や、アメリカ初のアフリカン・アメリカンの大統領(オバマ)、そして何とレニーの両親も登場してくる。まだ人種差別が激しかった頃のアメリカで人種、国境、宗教の壁を越えて国際結婚という形でキング牧師が唱えた理想を実践してのけた両親、その間に生まれたレニー自身・・・。声高に人種問題を叫ばずに、”過去を振り返るのではなく、現実を見つめて前に進もう”と、極めてポジティブに柔らかく優しく歌い上げる。こんなところにも、60年代の公民権運動後の第2世代ならではの新しい解釈、クールな視点が盛り込まれていて面白い。
かと思えば、「フェイス・オブ・ア・チャイルド」なんてチャーミングな曲もある。これをレニーは「子供の頃のような純粋無垢な気持ちを忘れちゃいけない。大人になると知らないうちに純粋に信じる心や愛する心を失ってしまいがちになる。だからこそ、そんな子供のような純真な気持ちを取り戻そう。そうすれば愛と平和な世界になるはずさ、と伝えたかったんだ」と語る。
レニーに関してはこれまで主に”ブラック・ロック”という音楽的な側面ばかりが語られてきたが、詩に目を転ずるとよりレニーのグローバルな視点と暖かい人間性などが汲み取れる。レニーを愛するJeepオーナーなら、アウトドア・ドライブにもってこいの広がりのあるアルバムだが、これを契機にぜひ、レニーの詩の世界にも触れてもらえたら幸いだ。特に今回は詩の内容を知ればさらに倍は楽しめるという楽曲が満載、詩を理解しながら聴く、それも一興というものだろう。Stay High Always!
レニー・クラヴィッツ公式サイト