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2016.06.13

Jeep®を巡るアツい戦い。2016年WSLチャンピオンシップ・ツアー ハイライトPart 2

舞台はようやくオーストラリアからブラジルへ。

第3戦のドラッグアウェアー・マーガレットリバー・プロが終了して約1カ月。CTの会場はブラジルに移り、新たな展開を迎えることになった。近年、多くの若手有望サーファーを排出し、2014、2015シーズンと2年連続でワールドタイトルを持ち帰っているブラジル。今季これまでの3戦は他国のサーファーに優勝をさらわれているので、このオイ・リオ・プロはブラジル人サーファーにとっても逆襲の足がかりとしたいところだ。

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▲コンテスト会場のビーチへ入るゲート。この日はレイデイ(波が立つのを待ってコンテストはお休みの日)なので人もまばら

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▲会場変更のイレギュラーもあったが、ツアーではコンディションによってポイント移動することがまれにある

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▲後ろから見たコンテスト会場の本部タワー。ここにジャッジテントや選手・関係者の控室などが集約している

今大会は、海岸侵食の関係により当初予定していた場所から会場を変更することになった。しかし、ブラジルはカノアにとって得意とする波質だ。

「ここはCTの中で一番、僕のホームグラウンドのハンティントンビーチに似ている場所だから、今までの成績よりも上を目指しています。いつも通りの波のコンディションだったら、エアで攻めることになると思いますね」

その宣言通り、カノアはラウンド2の最後の波で、難しいコンディションながらエアを決めて8.33をマーク。逆転でラウンドアップを果たした。そして、ラウンド3でもポイントの先行を許したカノアは逆転を目指したが、ヒート終盤に6.24が必要だった状況に対して5.63止まりで万事休す。カノアは自分のサーフィンの調子がいいと感じていただけに、かなり悔しい13位敗退となった。

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▲得意な波質のビーチブレイクだったが、調子の良さを結果に結び付けられなかったカノア。次戦に期待したい

さて、今大会では確かにブラジル人サーファーの逆襲が随所で見られた。2014年度のワールドチャンピオン、ガブリエル・メディーナは、ラウンド2でダブルグラブ・アップサイドダウン・フリップをメイクして、パーフェクト10をスコア。さらにラウンド4ではバックサイド・エアリアル・ローテーションを決めて、再びパーフェクト10。エア系のマニューバにはめっぽう強いことを強烈に示した。

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▲とはいえ、初めてブラジルにワールドチャンプを持ち帰った男。太いターンも健在でトータルバランスに優れたスタイル

昨年度のワールドチャンピオンであるブラジル人、エイドリアーノ・デ・スーザも地元の波で本領を発揮し、セミファイナルまで勝ち上がる。このままファイナル進出をするかと思われたが、ブラジル人の進撃を食い止めたのはハワイ・オアフ島のジョンジョン・フローレンス。そのセミファイナルでは波がばらけるコンディションの中、巧みにチューブセクションを見つけ出して深いバレルライドをメイク。パーフェクトに近い9.80をマークし、トータルスコア18.73でファイナル進出を決めた。

ファイナルでは、好調だったガブリエルをセミファイナルで下したオーストラリア人サーファー、ジャック・フリーストーンと対戦。ジャックも高得点をスコアするが、ジョンジョンがトータル18.97で圧勝。今後のタイトル争いに絡む貴重な一勝を挙げた。

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▲実績も人気も一流のハワイアン、ジョンジョン。この一勝を足掛かりに、Jeep®イエロージャージを狙いたいところ

なお、ウィルコことマット・ウィルキンソンはラウンド2で敗退し、25位の惨敗。それでも開幕2連勝で築いたウィルコの圧倒的リードは変わらず、次戦の会場となるフィジーでもJeep®のイエロージャージを着用することが決定している。

ウィメンズは、タフでトリッキーなコンディションの中でも安定して実力を発揮したオーストラリアのタイラー・ライトが、前戦に引き続き優勝。4戦中3勝という結果を残し、ランキングトップを走っている。

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▲今季すでに3勝目を挙げたタイラー。今シーズンの勝負強さには目を見張るものがある

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▲昨年のワールドチャンピオン、ハワイのカリッサ・ムーアも好調だがセミファイナルで敗退となった

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▲ファイナルのウィナーは、海から上がると仲間に担がれて表彰台までパレードするのが、サーフィンコンテスト恒例の光景

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▲ここ2戦は成績下降気味だが、決して焦る必要はない。シーズンは長く、Jeep®イエロージャージもまだウィルコの手にあるのだから

      
>>>2016年 WSL(Part1〜Part9)ハイライト一覧を見る!

Text: Surftrip Journal & NALU
Photos: snowy

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