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2016.05.25

Jeep®を巡るアツい戦い。2016年WSLチャンピオンシップ・ツアー ハイライトPart 1

理想的なロケットスタート、そしてカノアの動向

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▲オーストラリアが世界に誇る伝説的サーフポイントのベルズビーチにも、さまざまなタイプの『Wrangler Unlimited』が観客を迎えていた

初戦が終わって間もなく、同じくオーストラリアのベルズビーチで第2戦のリップカルプロ・ベルズビーチが行われた。風光明媚なビクトリア州のグレートオーシャンロードで割れる波は景観同様に美しく、オープンなフェイスとロングライディング可能なライトのブレイクがサーファーを魅了する。CTサーファーにとっても、真の実力が試される場所でもある。

第1戦で9位というなかなかの滑り出しを切ったカノアは、ここでは苦戦した。ラウンド1こそ上位2本のトータルスコアを14.04として1位通過を果たしたものの、続くラウンド3でカレントリーダー、マット・ウィルキンソンと当たってしまったのだ。ヒート序盤から7点台のライディングを連発したマットは、トータルスコア15.47を叩き出し、8.37のカノアを圧倒。この結果、カノアはここで今大会を終え、13位でフィニッシュ。

「サーフィン自体の調子は良かったんです。だからもう少し上を目指せると思っていたんですが、途中で波がヘビーコンディションに変わってしまって…。対戦相手が好調のウィルコ(マット・ウィルキンソンの愛称)だったこともあって、CTの難しさを体験した感じですね」

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▲初戦のウィナーへ果敢に挑んでいったカノアだが、惜しくも敗退。だが、スーパールーキーとして、さらなる成長が期待される

カノアを下したマットは、その後も調子の良さを維持し、並みいる強敵を次々と撃破。ファイナルではラインの大きなサーフィンで定評のある南アフリカのジョディ・スミスを破り、そのまま2連勝。理想的な開幕ダッシュを切り、第3戦もJeep®のイエロージャージを着用して臨むことになった。

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▲自身初の2連勝で開幕ダッシュを決めたマット・ウィルキンソンは、誇り高きイエロージャージを身にまとって勢いに乗る

一方、ウィメンズはカリフォルニアのコートニー・コンローグが、波をえぐるようなサーフィンを展開し、見事優勝。勝利のベルを鳴らし、オーストラリア勢の快進撃にストップをかけた。

なお、第3戦はウエスタンオーストラリアで開催されるドラッグアウェアー・マーガレットリバー・プロ。マットの連勝を阻止するのは誰か? 混戦模様を呈してきたウィメンズを制するのは新たな刺客か? そしてカノアの結果は? 今後も目が離せない戦いが続く。

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▲優勝者は表彰台で、原住民のアボリジニからおしろいのような伝統化粧を施され、トロフィーのベルを高らかに鳴らすのが恒例となっている

>>>2016年 WSL(Part1〜Part9)ハイライト一覧を見る!

Text: Surftrip Journal & NALU
Photos: snowy