千葉ロッテマリーンズで活躍する石川歩投手。Grand Cherokeeオーナーでもある、そのJeep®ライフに迫る。
休日はGrand Cherokeeでぐるぐる
そんな謙虚な石川投手の愛車は、『Jeep® Grand Cherokee Limited』。プロ野球生活が始まる年に手に入れたそうだ。
「『Wrangler』と迷ったんですが、内装の好みでGrand Cherokeeを選びました。自宅と球場の往復は常に自分で運転します。特に高速道路で滑らかに走ってくれるのでリラックスできます。移動中は洋楽を中心に音楽を聞きますが、けっこうゆるい曲が好きです。ただ、連敗して滅入った日の帰りだけは激しめの曲で気分を上げますね。」
社会人より圧倒的に長いシーズンを戦うプロ野球。気持ちを張り詰めるだけでは持たないので、休日は『Grand Cherokee』のハンドルを握ってよく出かけるという。
「ローテーションに入ると投げた翌々日がお休みになるので、奥さんとノープランで都内をぐるぐる回ります。時には箱根あたりの温泉まで走りますね。渋滞せずにドライブできる海や山が好きです。そんな休日にはできれば野球を忘れたいんですけど、ついテレビでチームの試合を見ちゃうんです。」
3年続けて一人前。それがプロ野球界の常識
もっとも思い出に残るドライブをたずねたらこう答えてくれた。
「実家のある富山の魚津、ですかね。帰郷は冬場ですからスタッドレスに履き替えて行きます。Grand Cherokeeはロングドライブも快適なので、2年で3万キロも走っているんですよ。」
こんな質問もしてみた。石川投手は富山県出身者初の新人王獲得選手だから、地元に帰ると面が割れてしまうのではないだろうか?
「ざわつかれます(笑)。食事に入った店でも気づいてもらえます。悪い気はしませんね。」
そうして故郷に錦を飾ることができた石川投手だが、この2年の結果には決して満足していない。取材時はすでにオフシーズンに入っていたが、日々のトレーニングは欠かさないそうだ。
「2015年は苦しい思い出が多かった。だからこのオフはしっかり鍛えたいです。来季は今年より負け数を減らして、チームにより信頼してもらえるピッチャーになりたいです。3年1軍を続けられてようやく一人前。それがプロ野球界の常識ですから、今年以上の活躍ができるよう頑張ります」
この日は午後からファンと交流するイベントに出席する予定があるため、インタビューを終えるとすぐに『Grand Cherokee』を走らせた。その様子に再び気を取られた少年野球の子供たちは、今度は律儀に帽子を脱いで挨拶。石川投手は小さく手を振りながら笑顔で応え球場を後にした。
Text:田村トナオ
Photos:横山マサト