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2020.07.31

よりグランドな余裕を!八ヶ岳 グランドチェロキーメディアツアー リポート

星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳を目指す『八ヶ岳 グランドチェロキーメディアツアー』が開催。各グレードごとの魅力はもちろん、新たな生活様式の中、ロングドライブにもぴったりな“グラチェロライフ”をご提案!また、大人から子どもまで楽しめる“大人のためのファミリーリゾート” 『星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳』の魅力を余すことなくご紹介。

ロングセラーかつラインナップの豊富さを誇るプレミアムSUV

例年よりも鬱陶しさが募る梅雨の合間を縫って、都内〜山梨県北杜市のリゾナーレ八ヶ岳を『ジープ グランドチェロキー(Jeep Grand Cherokee)』で往復する『八ヶ岳 グランドチェロキーメディアツアー』が開催された。このイベントに用意されたのは5つのグレード。
各車を説明する前に、まずはJeepのプレミアムSUVのプロフィールを紹介したい。

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“大きいチェロキー”の名称で1999年にデビュー。現行モデルの国内発売は2011年。以降幾度かのフェイスリフトを行いつつも10年に渡って人気を維持しているロングセラーであることが特徴の一つ。もう一つはラインナップの豊富さだ。クラスで言えばエントリーからプレミアムまで。キャラクターではオフロード性能に特化したグレードからサーキット走行を意識したハイパフォーマンスグレードまで揃え、ユーザーの嗜好に応じた車種選びを可能にしている。

では、メディアツアーに参加した5つのグレードについて。低価格順で並べると、『ジープ グランドチェロキー ラレード(Jeep Grand Cherokee Laredo)』、『ジープ グランドチェロキー リミテッド(Jeep Grand Cherokee Limited)』、『ジープ グランドチェロキー トレイルホーク(Jeep Grand Cherokee Trailhawk)』。ここまでの3種のエンジンはいずれも最高出力290psの3.6リッターV型6気筒DOHC。電子制御8速AT、並びに5つの走行モードが選べるセレクテレインを備えた4×4システムはすべてのグランドチェロキーに搭載されている。

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▲『ジープ グランドチェロキー ラレード(Jeep Grand Cherokee Laredo)』

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▲『ジープ グランドチェロキー リミテッド(Jeep Grand Cherokee Limited)』

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▲『ジープ グランドチェロキー トレイルホーク(Jeep Grand Cherokee Trailhawk)』

ただしラレードは、他のラインナップが持つ車高調整デバイスのクォドラリフトエアサスペンションの設定がない。ファブリック仕様のインテリアも含めて位置づけを考えると、ラレードがグランドチェロキーのエントリークラスに相当する。だが、お手頃グレードという評価で終わらせたくない。なぜなら、特にハンドリングにおいてグランドチェロキーの素の部分がもっとも把握できるグレードだからだ。

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4WDゆえ車高は高めに設定されているが、タイトなコーナーが連続する山道でもロールが小さく、大柄な車体に反して機敏な走りを見せてくれた。「これ、いいじゃないか!」が率直な感想である。そして気づいたのは、グランドチェロキーは想像以上にスポーティで成り立っているクルマであることだ。そんな確かな素地があるからこそエアサスペンションを備えたり、あるいは後述するV8エンジンを載せられる幅広いラインナップ構成が可能になったのだろう。そうした点に鑑みると、ラレードは素材としてのグランドチェロキーを存分に味わえるグレードと言っていい。

同じV6エンジングループのリミテッドは、シックなレザーシートのインテリアが物語るように、Jeepがグランドチェロキーに授けたかった要素が素直に盛り込まれた、いわば定番のような普遍的個性が特徴だ。一意見として聞いてほしいが、日常的使い勝手の良さと所有欲の満足度において、リミテッドがもっとも高ポイントを獲得できると思う。

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全国152台の限定発売となったトレイルホークは、Jeepが「地球上でもっとも険しいトレイルでの過酷なオフロード性能試験に合格したモデル」だけに与える“TRAIL RATED”というバッジをつけている。つまりラインナップで最上級のオフロード性能を発揮するグレードだ。V6エンジンがもたらす高速移動の余裕とスポーティなハンドリングに、なおかつJeepらしいタフさを練り込んだToday’s Special的な存在だろう。

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続いては『ジープ グランドチェロキー SRT8(Jeep Grand Cherokee SRT8)』と『ジープ グランドチェロキー トラックホーク(Jeep Grand Cherokee Trackhawk)』のV8エンジングループ。これは、大排気量ならではの地面を蹴飛ばすように走るモデルが「Jeepにもあったらいいのに」という、まさにアメリカンドリームを叶えたモデル群だ。品書きにたとえるなら裏メニューと呼ぶ他にない。正式に販売されているので不適格な表現ではあるが。

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▲『ジープ グランドチェロキー SRT8(Jeep Grand Cherokee SRT8)』

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▲『ジープ グランドチェロキー トラックホーク(Jeep Grand Cherokee Trackhawk)』

SRT8の4.6リッターV型8気筒OHVエンジンは468ps。トラックホークは同形式のエンジンにスーパーチャージャーを追加して710psを発揮。いずれもエンジンをかけた瞬間、周囲を圧倒するかの如く「ガオガオ」「バウバウ」と叫び出す。それに怯えずドライバーズシートに潜り込むと、ステアリングハンドルの太さと、その裏に備わるシフトチェンジ用のパドルスイッチがV6エンジングループより大きいことに気付かされる。まるで「ハンドルから一切手を離すな」と言わんばかりだ。

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その威圧感こそがV8グループの存在意義だろう。威力を試す場面は今回のツアーになかったが、わずかに触れただけでも非日常の扉が開く予感を覚える。と同時に、こんな裏メニューを用意するJeepと、それを求める常連が少なからず存在する事実に驚いた。それゆえ看板に掲げられたグランドの真意について、改めて考えざるを得なくなった。

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