女子クライミング界のパイオニア。フリークライマー・野口啓代選手インタビュー!

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ークライミングを生業にしようと思ったのはどんな瞬間だったのでしょうか?

16歳からワールドカップに出られるんですけど、高校1年生のときに初めて世界大会を経験したんですね。それまでの私は国内でも優勝したこともなくて、「ビリだったら恥ずかしいな…。絶対に予選落ちするだろうな…」という気持ちで、右も左もまったく分からないのに連れて行かれて(苦笑)。けれども、初めての世界大会で3位に入賞することができたんです。それが一番大きなきっかけですね。それ以降はトレーニングを積み重ねて、もっと世界の上を目指したくなりました。

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ーここ最近はアウトドアブームからクライミング人気も高まっていますが、野口さんがクライミングを始めた当初と状況はかなり変わってきましたよね。

私がクライミングを始めた頃は全国でクライミングをやっている女の子はまったくと言っていいほどいませんでした。でも、今は北海道から九州まで日本全国のいろいろな場所にクライミング仲間がいるので、旅行ついでに北海道の友達に会いに行って、北海道の岩場やジムを案内してもらうみたいな楽しみもできました。単純に自分が楽しいと思っていることを共有できる、共感してもらえるというのが嬉しいですね。自分がすごく好きなことだから、もっとこの楽しさを知ってもらいたいです。

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ークライミング人口が増えている背景としては何が大きいと思いますか?

インドアが流行っているというのはありますけど、クライミングはもともと、山とか岩とかの自然から派生しているスポーツなので、自然を相手にする行為には限界がないというのが大きいと思います。その日の天候、岩場のコンディション、季節によって、まったく変わってきますから。岩場で面白いのは、朝と昼に登れなかった課題が夕方に登れたりすることもあるんです。インドアも面白いけど、岩場は生き物みたいな魅力がありますね。自分のコンディションだけじゃないというか。日本は山が少ないので岩場もそんなに多くないので、登りたい岩があったら海外に行くことが多いですね。ワールドカップや世界選手権にはその国の特色がすごく出ますし、アメリカの課題は得意だけど中国の課題は苦手ということもあります。

ー例えば、どんな特色があるんでしょうか?

ワールドカップの課題はセッター(人)が作っているんですね。なので、二度と同じ課題が出てこないんです。何百、何千通りという課題があるので、その全てを克服するのは本当に終わりがありませんね。どんな課題が出てきても克服できるトレーニングをしなければいけないので、クライミングは先が見えないというか。ジム毎に独特の傾斜や課題の壁があるので、どこに行っても遊べますし、自然の岩場を含めて世界中には登ってみたい岩場や壁だらけなんです。

次ページ:【世界選手権、優勝に向けて】

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