オンにオフに活躍する 頼もしいパートナー
女性写真家が愛するJeep® Cherokee
女性フォトグラファー、今津聡子さんの愛車は真っ赤なボディの1996年型Jeep ® Cherokee。今津さんが「この人」と呼ぶCherokeeだが、実はこれ、2代目。
「初代もこれとまったく同じ年式、外装、内装のCherokeeです。外装は赤、内装はベージュ、そして背面タイヤにこだわって」
カメラや三脚、箱馬にエアマット……撮影機材一式がきちんと収まるサイズのクルマで、どうせ乗るなら4駆がいい!ということでやってきた初代Cherokee。2006年のことだった。
「やっぱりこの年代の四角いフェイス、角張ったボディが好き。背面タイヤだとラゲージスペースの広さも十分にある。気になるほどのトラブルもないし、本当に気に入って乗っていました。もはや『他に乗りたいと思うクルマがない』と思えるほど今津さんの信頼を勝ち得たCherokeeだったがあるとき、山道でトラックと正面衝突(!)という事故を起こしてしまう。幸い、今津さんに怪我はなかったがCherokeeは廃車になってしまった。
「そのとき、事故処理にきた警察官に言われたんです。『Cherokeeみたいな頑丈なクルマだから、無事でいられたようなもんだ』って。そうか、この人は体を張って私を助けてくれたんだ!って心から車に感謝しました」
そんな「恩義」を感じて以来、Cherokeeはずっと今津さんと共にある。現在、5年目を迎えた2代目は撮影から外遊びまで公私を問わず活躍中。アウトドアにも興味のある今津さんにとって、Cherokeeはキャンプや海遊びの頼もしい味方なのだ。もちろん、乗り換える気は毛頭なし。いつか動かなくなるその日まで大切に乗り続けるつもりだ。
「2代目の特徴はロゴの周りにあしらわれたハンドペイントです。これは師匠(フォトグラファーの若木信吾さん)の友人であるアーティストのマイク・ミンさんが、10月に自由が丘のギャラリーで開催された個展『makaREyOzE !!!』のために来日した際、描いてくれたもの。好きなものを好きなところに描いて、とお願いしたら、エキシビションのテーマである『makaREyOzE !!!(まかれよーぜ)』のままに、波にのまれるイメージを描いてくれました」
そんな今津さんも先月、初めての個展を開催した。仕事がら海外を訪れる機会に恵まれているが、今年の春には3週間かけて中南米を旅した。その際に切り取った風景や日常の何気ない一コマを「DIARIO(日常)」と題して発表したのだ。
「特にメキシコではあの土地自体が持つ、湧き上がってくるようなエネルギーを感じました。あのエネルギーと明るい人々に会いに、来春もまたメキシコを旅する予定です」
異国の地の「DIARIO」に、心揺らす一瞬を見つけた今津さん。メキシコの小さなお守りに、手作りのバッグに……。Cherokeeの車内のあちらこちらにちりばめられた思い出のかけらが、旅への気持ちをかきたててくれる。
satoko imazu