Interview

2013.05.24

“Real Music”のアートワークを手掛けるDragon76にインタビュー!

グローバル&ボーダーレスに活躍中のペインターによるアートワークとは?
Jeep®とのエピソードともに語る。

Jeep®発の音楽イベント<The Real Music Show vol.1>が開催される。記念すべき第一回目のラインナップとして、田島貴男(ORIGINAL LOVE)、Tokyo No.1 Soul Set、ペトロールズの三組による豪華競演が発表され、早くも大きな話題を呼んでいる。いよいよ6月5日(水)に開催が迫る中、先日には<Real Music>のオフィシャルサイトがオープン。それと同時にお披露目された躍動感溢れるメインビジュアルは、国内外で高い人気を誇るペインター・Dragon76による作品だ。
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今回Dragon76が手掛けたアートワークは、Jeep®の後方で3人のミュージシャンが楽器を奏でており、キーワードである「ADVENTURE(冒険)」、「FREEDOM(自由)」、「AUTHENTICITY(信頼性)」、そして「Jeep®」と「Real Music」のロゴを盛り込んだ渾身の一作。音楽ファン垂涎のイベントへの期待が高まる中、Dragon76のアトリエを訪れ、自身が手掛けたメインビジュアルについて話を伺ってきた。


──DRAGONさんの作品からは、ブラックミュージックやマイノリティカルチャーからの影響を感じるのですが、今の作風に辿り着いた経緯を教えてもらえますか?

元々音楽が好きで、昔はバンドをやっていたんですよ。ブラックミュージックとか、抑圧されたところから自分らの力でメッセージを伝えようとするマイノリティ文化の影響をすごく受けていて。日本でストリートアートのようなカルチャーはマイナーでシーンみたいなものもなかったですし、そこに抑圧されているマイノリティ文化とすごく重なっているところがあるなと思って。絵を描くことは、ヒップホップとかの影響を取り入れながら自分なりにメッセージを発信できる表現方法だと思いますね。
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──腰を据えて作品を描く以外にも、ライブペインティングはDRAGONさんの大きな特徴ですよね。

音楽と同じくらいに絵も好きだったから、ミュージシャンがライブをやるようなノリでペイントをアウトプットできないかなとずっと考えていて。人前でやるパフォーマンスをやれたら面白いなと思ったところから、ライブペイティングは始まったんですね。


──同じ”描く”という表現でも、腰を据えて作品を描く場合とライブペインティングでは、絵に向かう意識が全く別ものだと思うんです。

やっぱりテンションは全然違いますよ。自分の中で、ライブペインティングは実験でありパフォーマンスでもあるというか。アトリエで制作する時は新しく出来た表現方法を駆使して作り上げていくという感じで、ライブペインティングは時間に限りがあるから、その中でなるべく少ない手数で最大限の効果を得られるような表現をずっと探し求めていて。なので、思いついたことは消去せず、全部出し切ろうとしますね。上手いこといかへんかもやけど、やってしまおうと。失敗も結構多いけど、偶然が重なってすごくいいものが出来る場合もあるんですよ。偶然描いた線がすごくいいなあって。「次の絵はこの線の感じで構成してみよう」というふうに発展していくんです。
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──今回DRAGONさんに描いていただいた<Real Music>のアートワークについて聞きたいのですが、Jeep®と音楽というキーワードから、どういった作品を描こうと考えましたか?

Jeep®は他の車と比べても遊びの要素があるというか。音楽とすごく相性が良いと思ったので、一つの絵の中にJeep®と音楽を同じノリで乗せられたらいいなあと。車の中で聴いている音楽の雰囲気が、実際に形になったというイメージですね。


──なるほど。カーステレオから流れる音楽がビジュアル化されているんですね。

そうそう。自分の好きなヒップホップとかのベースラインとビートがかっこいい音楽をイメージして。考え方としては、Jeep®が一番かっこよく見えるという前提があって、Jeep®のイメージをそのまま描くのではなくて、こんなふうにJeep®を捉えたら、もっとかっこよく見えるということを提案できたらなと。


──制作のアプローチとしては、手描きとPCの両方ですか?

そうですね。パーツ毎に違うんですよ。文字の部分はステンシルを作って取り込んだり、線だけをペンで描いたり。ペイントの部分はテクスチャーを作って、それをレイヤーで重ねていますね。意識しているのは、絵に合った手法を取るというか。今回は一つひとつの要素にテクスチャーを入れて、一つの中に共存しているイメージを作りたかったので、色んな要素を一つの画面に詰め込む時は、基本的にデジタルも使うんですよ。逆に一つのモチーフを描く時は、ペイントで一気に勢いで描き上げます。
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──「Jeep®は音楽との相性がすごく良い」というお話がありましたが、その他にDRAGONさんはJeep®にどんな印象をお持ちですか?

実は昔、僕もJeep®に乗っていたんですね。嫁さんのWranglerを勝手に乗り回していて(笑)。結婚する前ぐらいに赤のWranglerを買ったんですけど、車の中で好きな音楽をデカい音で聴いてた思い出があって。だから、音楽とJeep®は自分の中でも自然な関係なんです。それもあって、今回はテンションを高く維持して描けました。赤のWranglerはすごく好きでしたし、Jeep®は一番思い出がある車なんですよ。


──Jeep®に乗ってどんな場所に?

当時は大阪に住んでいたので、一緒に京都に行ったり、釣りに行ったり。どこに行くにもJeep®と一緒だったから、結構青春が詰まっていて。今でも車で走っていてJeep®を見かけると、「あ、Jeep®や!」って反応しますし。嫁さんと「いつかまたJeep®に乗りたいよな」って言ってたら、今回の話をいただいて(笑)。
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──すごいタイミングでしたね(笑)。今回DRAGONさんは<Real Music>のアートワーク提供だけでなく、NOS恵比寿で行われる<Real Music Week>でライブペインティングを披露されると聞きました。最後に、イベント当日への意気込みを聞かせてください。

当日は、ペインターのMHAKとコラボレーションをするんですよ。僕はJeep®をモチーフに描こうと思っていますけど、その上に彼のアブストラクトなスタイルを重ねる感じになっていくと思いますね。ライブペイントはある程度の慣れが必要ですけど、それでも絵の着地が読めへんこともあるんです。やりながら変化していくのもライブペインティングの面白さなので、そういうチャレンジングな部分はJeep®のイメージとも繋がっているかもしれない。お酒を飲みながら描けるのも楽しみですね(笑)。
ライブペインティングを音楽に例えるならば、アドリブの利いた即興演奏。瞬発力と集中力を総動員して繰り広げられるDragon76のパフォーマンスから目が離せない。また<Real Music>オフィシャルサイト上では、6月5日(水)に開催が迫る<The Real Music Show vol.1>のチケットを抽選で25組50名様にプレゼントされる特別企画を実施中。エクスクルーシヴかつダイナミックなパフォーマンスは、一夜限りの感動体験になること間違いなし!是非、この機会を見逃さないために応募してほしい。

EVENT INFORMATION
※このイベントは終了しました。

『Jeep® Presents “The Real Music Show” vol.01』
開催日:2013年6月5日(水)
会場:SHIBUYA O-EAST
出演者:TOKYO No.1 SOUL SET / 田島貴男(ORIGINAL LOVE)/ ペトロールズ
開場 / 開演: 18:00 / 19:00
料金:前売り ¥3,000 / 当日 ¥3,500 (共にドリンク代別)
チケット販売:ローソン(Lコード:77608)/ e+ / EAST店頭 / tixee / ぴあ
※チケット発売日:4月20日(土)AM 10:00~

>>詳細はコチラより:http://jeep-real.jp/real-music