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2023.02.23

The Recreation Storeディレクター・金子恵治/OUTDOOR PRODUCTSとJeepが運ぶ PACK FOR “CAR” LIFE

50周年を迎えたアウトドアプロダクツが、Jeepの試乗キャンペーン&別注アイテムと連動した「PACK FOR “CAR” LIFE」を展開!ザ・レクリエーションストアのディレクター・金子恵治さんがその概要と魅力を語る。

幅広い世代・ジャンルの人々に愛されるライフスタイルブランドとして、2023年に50周年を迎えた『OUTDOOR PRODUCTS(アウトドアプロダクツ)』。2021年にはフラッグシップショップ『The Recreation Store(ザ・レクリエーションストア)』を表参道にオープンし、“NEW BASIC”というテーマで、現代のライフスタイルに合ったアイテムを提案している。そのひとつのアクションとして2023年、CAR LIFEにフォーカスしたキャンペーン「PACK FOR “CAR” LIFE」を展開。連動する形でJeepは、過去最大の試乗キャンペーンを実施し、別注アイテムとしてJeepロゴが入ったロールボストンも制作した。今回はザ・レクリエーションストアのディレクター・金子恵治さんに、ブランドやショップのコンセプトや定番アイテムの魅力、ご自身が憧れるカーライフ、そしてクルマとバッグの関係性などについてインタビューを行った。

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アウトドアプロダクツの存在を知った高校時代

ストリートからコレクションブランドまでさまざまなコラボレーションを実現し、ライフスタイルブランドのジャンルにおけるスタンダードとして支持されているアウトドアプロダクツ。そして同ブランドの理念をより深く表現する場として、2021年に表参道でオープンしたのが今回訪れたフラッグシップストア『ザ・レクリエーションストア』であり、オープンから現在に至るまで同店舗のディレクターを務めるのが金子恵治さんだ。

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金子さんは、セレクトショップ『EDIFICE(エディフィス)』でバイヤーを務めた後に独立し、セレクトショップ『L’ECHOPPE(レショップ)』を2015年に青山、そして2020年には渋谷にオープンした名コンセプター&バイヤーだ。そんな金子さんが『ザ・レクリエーションストア』のディレクターを務めることになった大きなきっかけは、『レショップ』でアウトドアプロダクツの別注を手掛けたこと。

「バイヤーとしてアウトドアプロダクツのバッグを仕入れることもありましたし、あと別注もしやすかったので、何度か一緒にお仕事をさせていただきました。個人的にアウトドアプロダクツで好きなモデルは、やっぱりロールボストン(バッグ)かデイパックのふたつですね。レショップでビッグサイズのデイパックの別注をやらせていただいたこともあり、そういったものを通して自分の“アウトドアプロダクツ愛”みたいなものが伝わったのか、こちらのお店が立ち上がるときに声をかけていただきました」

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「僕としては高校生ぐらいから知る、ずっと身近にあったブランドに深く携われるありがたいお話でした」と語るように、金子さんとアウトドアプロダクツとの出会いは高校時代まで遡る。

「高校生のときに友達が、お兄ちゃんのお下がりとかで、黒いアウトドアプロダクツのデイパックを使っていて。そのころは当然アメリカ製で80年代とか90年代とかのものだと思いますが、そこで初めてあのマークを認識して、なんとなくいいなと感じたんです。結局、ちっちゃいころのバッグの記憶で残っているのはアウトドアプロダクツだけなので、大袈裟かもしれませんが、僕の中ではバッグ=アウトドアプロダクツというイメージでした。あとアウトドアプロダクツの存在を知った時期が、リーバイスとかヘインズとかアメリカの服を知り始めたころでもあったので、余計に僕の中で記憶に残っているのかもしれません」

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世界観を表現する『ザ・レクリエーションストア』

その後、金子さんは18歳からファッション業界へ。先ほど述べたように、『エディフィス』や『レショップ』のバイヤーとして業界内でその名を馳せるとともに、さまざまなブランドとのコラボレーションを実現する“別注職人”としても支持される存在に。そしてその別注というキーワードもきっかけとなり、『ザ・レクリエーションストア』でアウトドアプロダクツの世界観を表現する大役を担うこととなった。

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「アウトドアプロダクツはジーンズの量販店から大手セレクトショップ、そしてデザイナーズブランドともコラボするなど、いろいろなショップでさまざまな“顔”を持っているブランド。ただし、ブランドの世界観をしっかりと表現したいという意味では、アウトドアプロダクツのチームの中で、どこかフラッグシップを作りたいという想いがあったそうです。なので自分としてはその想いを汲んだお店づくりを考え、そうなると定番の“452U”と呼ばれるデイパックとロールボストンをしっかりと見られる売り場が必要だと考えました」

『ザ・レクリエーションストア』の店内はまさにその様相で、カラーとサイズのバリエーションの豊富さは圧倒的。そして2階にある、定番のダッフルバッグをカラー&サイズ違いで積んだ通称“ダッフルタワー”は、アウトドアプロダクツの歴史や表現したい世界観を象徴するようなモニュメントだ。

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「元々、アーカイブのカタログにこうやって積んでいる販促ツールがあったんです。僕にはそれがすごく印象的で、この店を作るときに実はこれが一番やりたかったし、むしろこれさえあればいいくらいの気持ちでした。昔もサイズはたくさんありましたが、当時を超えるようなものを作りたいと思って、最初の段階でサイズを増やして。アウトドアプロダクツの魅力をパッと見てイメージできる象徴的なタワーだと思います」

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そして金子さんが『ザ・レクリエーションストア』でアウトドアプロダクツの世界観を表現するにあたって、重要だと考えているのは「定番」「時代性」「コラボレーション」という3つの要素。

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「ブランドが立ち上がったのは1973年で僕は同い年なのですが、当時って今ほど使い方に多様性がないというか、1日を過ごすに十分な容量のバッグがあれば良かった。ただし今はいろいろな使われ方をするので、定番を今の時代に合わせるために、デザインというよりはカラーやサイズを幅広くラインナップしていろいろな人に使ってもらおうと。そういった定番に加えて、時代性とコラボレーションという3つの要素を1つの場所でまとめられれば、今のアウトドアプロダクツの世界観がしっかり見せられると考えました」

OUTDOOR PRODUCTS×Jeepの別注ロールボストン

2023年、『ザ・レクリエーションストア』は、CAR LIFEにフォーカスしたキャンペーン「PACK FOR “CAR” LIFE」を展開。そこでタッグを組んだJeepは、同ブランド最大の試乗キャンペーンを実施し、加えて両者のブランドのタグやロゴが入ったスペシャル仕様の別注ロールボストンを制作した。

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「アウトドアプロダクツってデイリーで使えるアイテム作りはこれまでもできていると思うのですが、何かに特化した形はもっとできるのかなと。その点、僕の中で最近クルマが熱いっていうのもあっていろいろリサーチしたら、Jeepとご縁がありました。Jeepはいろいろなアウトドアイベントにも出店されていますし、ブランドとしてお互いのバックボーンはアメリカ。今回はJeep以外の選択肢はなかったですし、これをきっかけに今後も、カーライフをサポートできるアイテム作りがどんどんできたらいいなと思います」

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今回制作したThe Recreation Store × JeepのTest Drive Editionは、定番のロールボストンをリサイズした新シリーズで、サイズは2.6 LITERS、カラーはアウトドアに似合うベージュとグリーン。コーデュラナイロンの耐久性の高さと、大人のミニバッグとしてもキッズバッグとしても使いやすいサイズ感がデイリー仕様だ。さらに、Jeepタグやプリントデザインに入った7スロットグリルが特別感を演出する。

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「一番のポイントはJeepのタグとプリントで、アートディレクターの平林奈緒美さんにディレクションしていただきました。まずそのさりげないかわいさを、Jeepオーナーの方たちに喜んでもらいたいなと。あと大きいサイズだと使い道が限定されてしまうので、誰でも使えるようにコンパクトなサイズにしました。アウトドアプロダクツってどこか汚れてもオッケーみたいな気軽さがあるし、使い込んでいくと味が出るのもいい。あとJeepに乗っている方は、ウルトラライトとかのスタイルというよりも、こういったコーデュラでゴリゴリのスタイルの方がイメージに合っている気がしました。Jeepオーナーがクルマに乗るときなどに気軽に使ってほしいですし、これをきっかけにアウトドアプロダクツのことを知ってもらえたらうれしいなと思います」

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共感する“自由、冒険、本物、情熱” のDNA

改めて金子さんにとってJeepはどんな存在かと聞くと、自身の“思い出”と“憧れ”を教えてくれた。

「親戚がニューヨークに住んでいるんですが、マンハッタンでJeepに乗せてくれたことがあって、それはすごく印象に残っています。あと日本でも知り合いで乗っている人がけっこういるので、憧れは当然ありますよ。四駆のスタイルの原型でしょうし、ジーンズで言えばリーバイスのような存在。僕自身、四駆は好きですし、常に気になる存在ですね。街乗りのJeepの感じもカッコいいですが、オフロードとかを走ってみたい。キャンプとかもちょっとハードコアな感じで、野性味あふれるような男らしい遊び方をしたいですね。そのときは服装も全身MADE IN USAにしたりして、周りの目というよりも、自分の心を満たすようなことをしてみたい。あとは、Jeepにマウンテンバイクを積んでアウトドアへ遊びにいく──みたいなこともしたいです」

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金子さん自身、クルマは若いころから好きだったという。ただし仕事柄、洋服にかなりのお金を注ぎ込むこともあって我慢していた時期があったそうだ。それでも最近になって昔に比べると余裕ができたこともあり、まるで若いころに我慢していた分をここから一気に取り戻すかのようにクルマにハマっている。

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▲『ジープ コンパス(Jeep Compass)

「趣味に使う造形的に好きなクルマと、実用車のそれぞれがあればいいなと思っていて。これまではなかなか休みが取れなくて、キャンプとかアウトドアのアクティビティもそれほど経験はないのですが、まず“動いている”のが好きなんですよね。キャンプも行ってから何がしたいというよりは、そこに行ったり帰ってきたりすること自体が好きで。ドライブもサイクリングも、そういった自らを運んでくれる興味からで、移動したい欲は常にめちゃくちゃあります。なので自分にとってクルマもアウトドアも今から可能性しかないんですよね」

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Jeepといえば「Go Anywhere. Do Anything.」という謳い文句にも表れている通り、金子さんの興味や欲を叶えてくれる最高の相棒になりうる存在なのかもしれない。そして金子さんは、JeepのDNAである“自由、冒険、本物、情熱”というキーワードに関しても、自身の体験と照らし合わせた上で深く共感するという。

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「その4つのキーワードって、特に男の人は本能的に持っているものなんじゃないかなと思いました。ただ現代においては、その本能のような部分をくすぐることや、自らの中から引き出すことがあまりなくなっているのかなと。ただ自分はそれらのキーワードを、タイミングで自分の引き出しの中から使ってきたと思います。この間もバイイングでフランスに10日間ぐらい行って、トータルで2,800キロぐらいを8日間、クルマに乗って田舎をずっと移動しました。それもやっぱり自分の中の“情熱”とか“冒険”みたいなところで。 結局、おしゃれなものがあるとされるところに行って、そこでおしゃれなものを見つけても僕は全然面白くない。やっぱり僕自身が感動しないと、その良さは伝えられないと思うんですよね。その中に先ほどのJeepのDNAと言われる“自由、冒険、本物、情熱”というキーワードは存在しているなと感じました。無意識にやっていることも、その4つのキーワードのどれかにリンクしている気がするので、すごく自分の中でしっくりきますね」

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部屋から街、街からフィールドへ。バッグとクルマが運ぶのは何もヒトやモノだけではなく、自分のマインド次第で、自由も冒険も本物も情熱も共にできる。OUTDOOR PRODUCTSとJeepが運ぶ 「PACK FOR “CAR” LIFE」──その現代のレクリエーションとしての可能性に、金子さんもワクワクしているように見えた。

Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:大石 隼土

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