カスケードにあるRVパークへ
▲カスケードという小さな町のアローヘッドRVパークに到着。
カントリーサイドをドライブしているとRVパーク(※1)の多さに感心する。トレーラーやリクリエーションビークルで旅するカルチャーが根付いているのだろう。
パークに留めてトレーラーの中で宿泊したり、ロッジやテントに泊まる。
(※1)RVパーク=トイレ・電源設備なども完備された車中泊公認の駐車場。
▲広大な土地のなかにトレーラーエリア、テントエリア、ロッジエリアとみなが交流できるリクリエーションエリアがある。
底抜けに親切、とびっきりフレンドリーなアイダホピープル。
とにかく話がはずむ。まあ僕がまったく予定のないヒマな旅人だからだろうがちょっと立ち話してるうちに座り込んでだれかがドリンクを持ってきて、気がついたら一緒にBBQしていた的な(笑)。
受付/予約/PR担当のエスタ(写真左)は、全米にチェーン展開する有名アウトドアショップのカリフォルニア店の元マネージャー、店舗を改装するので長期休暇をもらいアメリカを旅しているときにこのRVパークに出会う。泊まっているうちに気に入って住み始め、そして働き始めたとか。
チップとケリーのカップル(写真右上)もシリコンバレーでバリバリ働いていた元エグゼクティブだが、ある日突然「なにかが違う」と違和感を感じ旅にでて、このRVパークを気に入りそのまま居ついたそう(笑)。
人に歴史ありとはよく言ったもので、ここのスタッフがどういうふうにここに漂流してきたかを聞いてるだけでもたくさんの物語を聞ける。
▲バンガローの目の前をペイエット川が悠々と流れる。
▲朝起きて、薪を割り、火を起こし、コーヒーを飲む。すごくシンプルで贅沢なルーティーン。すこしだけ肌寒い朝、リバーサイドで焚き火にあたりながら日が昇り気温があがるのを待つ。
アイダホ最高!
夜20時でもこの明るさ! このRVパークのそばにもいい感じのリバーウェーブがあったので、日が暮れるまで波乗りを楽しんでからさらに北上する。前編でも紹介したホワイトウォーターパークがここカスケイドにもあり、各地でリバーサーフィンが最先端のリバースポーツとして盛り上がっているのを感じる。
ちなみにこの写真で僕が乗っているボードはリバーサーフィンのために地元のシェイパーが作ったもの。「ここの波はこのボードが乗りやすいよ!」とローカルサーファーが貸してくれた。本当に底抜けに優しくフレンドリーな人が多いアイダホ。混雑とは無縁、オシャレ、ご飯美味しい、人は優しい、大自然と好条件がそろっている、次の休暇の行き先として是非検討してほしい。「アメリカといえば?」連想するNY、 LA、ハワイとは一味も二味も違うリアルでディープなアメリカの魅力と良さが残っている。アウトドア/Jeep® 好きにオススメのディスティネーションです。
伝説の波を探しに
オレゴンやアイダホのリバーサーファーたちが「アイダホの山奥にひっそりとブレイクする特別なリバーウェーブがある」とまるで伝説のように話しているのを何度か聞いた。ロクサパイプラインという名前がついた波だ。ロクサとは先住民の言葉で「ラフウォーター」、そんな話を聞いたからにはサーファーとしては乗らないわけにはいかない。携帯電話の電波も届きづらい山奥をひたすら走る。
大自然の造る芸術的な波。強烈な太陽に照らされた森が水面に反射し幻想的なエメラルドグリーンのウェーブに包まれる。
▲気温は高いが、ロッキー山脈の雪解け水で川が増水してるため水温は驚くほど冷たい。ブーツ、グローブとフル装備で挑む。
サーフィンした後はJeep® に戻りギアのチェック。だいぶ岩にボードが当たり傷が付いている……。まあこれだけ楽しんだからしょうがないとしよう! みんなが伝説のように語っている波にも出会えたし。こんな冒険にはラングラーは心強い相棒、まさに「go anywhere do anything」。
そして思いっきり遊んだあとは、無骨な外観からは想像がつかないほど快適な室内でリラックスできる上に、USB電源もたくさんあるのでガジェットの充電もばっちり。まさに現代のアドベンチャーにぴったりなクルマ。
ロクサの波にのった後はさらに北上しモンタナを目指す。
モンタナ州へ
モンタナ州のミズーラで面白いショップを発見! レンタルDIYワークスペースは日本でもアメリカでも人気で広まっているが、最先端のDIYスペースはここまでオシャレになっていた!
▲ネクストレベルのDIYショップ。
DIYが当たり前のアメリカではレンタルワークスペースやワークショップは今二極化してるらしい。工業製品を作れるような専門マシンをたくさん取り入れた超本格的なものと、ひたすらオシャレさを追求したもの。モンタナ、ミズーラのダウンタウンでみつけた『AR Workshop』は明らかに後者だ。
ここでは、サイン、本棚、小物入れの作り方や、ペイントの仕方、タイポグラフィ、シルクスクリーンプリントなど多様なワークショップを開催しているそう。女性のDIY愛好家も増えているとか。店内にいるだけで創作意欲がわきなにか作りたくなる気分になる。
▲ワークショップ参加者の作品。