Drive

2017.12.15

White Mountain with Jeep® 走りと滑りがつながるとき

道路が終わるところまで車を走らせ、除雪された駐車スペースに停めてエンジンキーを抜いた。頑丈なスペアタイヤホルダーとリアハッチを開けて、スキーギアを取り出す。そして、板のソールに登高用クライミングスキンを貼ると、新雪の山中へと歩き始めた。

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バックシートを倒せばスキー板も車内に積み込める

この数日間の降雪で、山は真っ白に雪化粧している。雪面は柔らかく、スキーを脱いだとたん、あっという間に膝上くらいまで埋もれてしまいそうだ。一歩一歩、板を踏み込むたびに雪の感触が足裏に伝わってきて、山歩きの幸福感で満たされる。

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アバランチビーコンの電源をオンにするのは、ツーリングへと出掛ける前のいつもの習慣

気に入った斜面を見つけると、そこでクライミングスキンを剥がして、斜面へと滑り出す。雪の感触を確かめながら最初のターンを終わらせると、すかさず次のターンへと切り替える。風で表面が若干パックされているものの、まずまずの雪質だ。時折、体がずぶっと雪のなかに埋もれる衝撃を受けると、大きなスプレーが上がった。

「今日、ここまで遠出をしてきてよかった」
斜面を滑り降りると、僕はそんな気持ちで心がいっぱいになった。アウトドア遊びを趣味とするものにとってスキーやスノーボードを履き、雪山を滑走する時間はなにものにも代え難い。雪とは本当に不思議なもので、僕と同じように世界中の人々を虜にしてきた。一年の半分を雪と戯れているというのに、夏が終わるころには冬が恋しくなり、山が雪に覆われる日を待ちわびるのだ。

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若干、表面がパックされていたものの極上の一本。クルマを走らせ遠出をしてきた甲斐がある

こうした遊びを心底楽しむためには道具も重要だ。よりよい道具があれば、それを駆使する楽しみがあり、その日の幸福感は増す。優秀な道具とは、なにが起こるかわからない自然を旅するうえで身に起こる危険を最小限に抑え、安全で快適な時間をすごすためにある。だからこそ、よりよい道具、気に入った道具とともに時間をすごしたり、旅に出掛けたい。自然環境が厳しくなればなるほど、その思いは強くなる。

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