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2015.03.13

愛車のラングラーで元五輪選手、佐々木明が雪道を走破!北海道を2日間で駆け巡るミッションとは!?

20150203-1S2A1010-706x470 愛車のラングラーで元五輪選手、佐々木明が雪道を走破!北海道を2日間で駆け巡るミッションとは!?

ーー今回のチャレンジはどんな部分が大変でしたか?

目標は最低20カ所のスキー場を制覇することでしたけど、結果は17カ所でした。朝6時にすすきののホテルを出発して、一番離れているスキー場から札幌に向かう形で攻める。スキー場の一番標高の高いところから滑らないとクリアにカウントしないというルールを設けたけど、二日間ともすごい強風で、ニセコにある4つのスキー場の一番上のリフトが動いてなくて滑れなかったんです。ゴンドラが動かなかったスキー場もあったので、合計5つもロストしているっていう。

ルートを決めていたので、新しいところを探さなくてはならなくて、それが一番大変でした。他には、パンフレットには夜8時まで営業と書いてあるのに、僕が行った当日から営業時間が3時までに変わっていて。スキー場に着いたら真っ暗なんてこともありましたね(笑)。自分たちの感覚を信じすぎてはいけないなと勉強になりました。

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ーー今回の二日間のチャレンジを通じて、何か発見はありましたか?

僕は日本のスキー場をほとんど滑ったことがないんですよね。18歳の終わりくらいからつい最近までヨーロッパに住んでいて、18歳までも地元かレースで行くところしか滑ったことがなかったので。今回の二日間で、最高の雪質に地形とか、昭和の雰囲気ぷんぷんのスキー場(笑)とか、人に教えたくないスキー場が沢山ありました。

嬉しかったのは、僕のチャレンジをFacebookでチェックしてくれているスキー場や一般のお客さんが多くて、きっと次はここに来るだろうと待っていてくれて応援してくれたんです。ナイター営業をやっていないのにスタッフ全員で待っていてくれたり、僕が着いたときにリフトを動かしてくれたり。風速25mの強風にうなだれる僕らの姿を見て、圧雪車に乗せて上まで連れていってくれたところもあって、本当に有り難かったですね。

ーー競技生活から一転、今はスキーや雪の魅力を伝える立場に変わったわけですが、佐々木さんの活動からは、ご自身が楽しむ姿勢を大切にしているように感じます。どんな意識で活動していこうと考えていますか?

メリットを考える人が多い中、自分のテーマとしては、思い立ったことを行動する。それがお金になろうがなるまいが、形にならなかったとしても、そういうものだけを蓄積していこうと思っていて。どの分野でも数字が大切になりすぎてしまっていると感じるんですよ。僕はそうではなくて、アクションだと思う。「動くことでしか何も生まれないんだよ」ということを知ってもらいたいんですね。僕のことをみんなが「楽しそうだよね」って言うけど、もちろん面白くないこともたくさんやっているわけで。それも楽しいと思おうとして動いていますから。

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ーー最後に、雪育の今後の展開を聞かせてください。

雪育はもともと、「スーパースキー学習」という名で、北海道の小学校で数少ないスキー授業をやっているところにゲリラで入っていって、「ちょっと僕たちの滑りを見てもらっていいかな」という感じに始めたんですよ。僕らは組織ではない、何の形もないものなんですね。会社とかNPOにした方がいいという意見もありますけど、そうしてしまうと僕ら以外の人たちが雪育という言葉を使えなくなる可能性が出てくる。全国には「俺たちも雪育やってたんだよ」という人は結構いるんですよ。僕らは逆に「雪育してください」という場を作りたいだけなんです。

ーー全国、それこそ雪とは無縁の地域にも広めていけるといいですね。

おかげさまで雪育は広まってきているんです。きっかけは、札幌市と市の教育委員会のサポートで、札幌の2万人の児童たち全員に配られる『雪で育つさっぽろっこ』というDVD教材を作ったんですよ。それをベースに何か作ってもいいと市に許可をいただいて、今は東京都や長野県、新潟県、東北の小学校以外に、愛知県や大阪府のような雪なし県からの相談も結構多くて。ただ単に放課後とか休み時間ではなくて、授業の一コマとしてしっかり授業をする形で雪育をやってきたので、これからも全国で増やしていきたいですね。

IMG_1857-706x470 愛車のラングラーで元五輪選手、佐々木明が雪道を走破!北海道を2日間で駆け巡るミッションとは!?

佐々木は今回の<AKIRA’s Challenge>を当初はもっと簡単だと予想していた。ところが蓋を開けてみれば、スキー場の営業時間や雪風のコンディションに左右される想定外の状況。残された時間との闘いから、『Jeep® Wrangler Unlimited』に乗った
助手席のスタッフはスキーブーツを脱ぐ時間がなければ、ドライバーを担当した佐々木さんも右足だけスキーブーツを脱いで運転していたという。

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1秒たりとも気の抜けない程の過密なスケジュールの中繰り広げられた<AKIRA’s Challenge>は、まさにチャレンジであり冒険でもあった。雪育を広めるために次はどこに向かうのか。道なき道を開拓する佐々木さんの勇敢な姿に『Jeep® Wrangler Unlimited』がよく似合う。

Edit & Text:Shota Kato
Report Photos:Yasuyuki Shimanuki
Interview Photos:横山マサト

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