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2015.08.21

Jeep®は自分の分身。フォトグラファー、長友善行氏が原点回帰としてWranglerを選ぶ理由。

MG_9255-706x470 Jeep®は自分の分身。フォトグラファー、長友善行氏が原点回帰としてWranglerを選ぶ理由。

――お仕事についてもお聞きしたいのですが、フォトグラファーへ転身することになったのはどんな心境の変化があったのですか?

きっかけはVarde77の宮田さんでしたね。僕が写真にのめり込んだタイミングで、「ウチのカタログ撮ってみない?」って声をかけてくれたんです。もちろん当時はスタイリストとしての仕事があったし、自分がフォトグラファーになるなんてイメージは1ミリも無かったですよ。

――そうだったんですね。

むしろ、最初はフォトグラファーの人とコミュニケーションするためにカメラを買ったんですね。そうしたらもう楽しくて(笑)。自分が飼っている犬とか、風景をいつもフィルムで撮っていました。その写真を宮田さんが気に入ってくれて、彼が古着のバイイングでアメリカへ行く時に、カメラを持って同行させてもらったんですよ。その時はカタログにするつもりなんてさらさら無くて、ただビジュアルを撮りに行ったんですけど、自分的にもすごく良い写真が撮れた。それを宮田さんが「いいね!」って褒めてくれて、写真集みたいな分厚い本にまとめてくれたんですよ。それでますますハマっちゃって。

MG_9365-706x470 Jeep®は自分の分身。フォトグラファー、長友善行氏が原点回帰としてWranglerを選ぶ理由。

――それがフォトグラファーとしての初めての仕事だったんですか?

いやいや、当然お金なんてもらってないですよ。テスト・シューティングと呼んでも言いくらいで、現地の子にVarde77の洋服を着てもらって撮影しました。それがきっかけで自分の中のカメラ熱が高くなったのは間違いないです。スタイリストだってなりたくてなったし、大好きな職業ですよ。ちょうど面白い仕事もどんどん増えていたタイミングでしたから。でも、自分の中で「いつかスタイリストをやめよう」という覚悟はあったんです。「写真を続けていく上で何がベストか?」と考えた時に、絶対にスタイリストはやめるべきだと。

――なるほど、潔いですね。

もちろん、やめてすぐに仕事なんて無いですよ。それと、広告の仕事なんかは1年単位で動きますから、自分の都合でやめるわけにはいかないんですね。だから徐々に仕事の量をセーブしていきました。ただ「やめる」と決めてからはかかってくる電話はすべて断っていたんで、業界の中でちょっとした事件みたいになっちゃって(笑)。やっぱり10年くらいやってきましたし、それこそアシスタント時代から目をかけてくれてた人からしたら“刈り入れ時”ですよ。そこで全部の仕事断っちゃったわけだから、「アタマおかしいのか?」って(笑)。

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――実際にフォトグラファーになってからはいかがでしたか?

もともとメンズのスタイリストだったんですけど、フォトグラファーとしてはウィメンズもやりたくて。そのつもりで作品撮りして、営業もしていましたね。やっぱり大変でしたよ。最初の3ヶ月くらいは家でゲームばっかりやってましたね(笑)。長年頑張って働き詰めだったのに、いきなり家にずっといる人みたいになっちゃって。

――スタイリストとフォトグラファーで二足の草鞋を履くことは考えなかったのですか?

それもみんなに言われました。ただ、僕の性格的には違うと思ったんですよね。すごくヘンな話なんですけど、写真に気持ちが入ってからの(スタイリストの)仕事は自分の気持ちが傷つくんですよ。なぜなら、心ではフォトグラファーをやりたいと分かっているから。スタイリストの仕事も好きだからこそ、いつまでも別れられない前のカノジョ・・・じゃないですけど(苦笑)、このままじゃ他のスタイリストさんにも、フォトグラファーさんにも失礼だと思ったんです。だからもうキッパリ。

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