Camp

2016.02.19

春にオススメのアウトドア料理をご紹介! ダッチオーブン料理からパンケーキまで、デイキャンプで味わおう。

BASE CAMPオーナー・A-sukeさんインタビュー


160203_YK_10274-706x470 春にオススメのアウトドア料理をご紹介! ダッチオーブン料理からパンケーキまで、デイキャンプで味わおう。

―A-sukeさんは武蔵野美術大学の卒業生で、以前は工業デザイナーだったとお聞きしましたが、飲食の道に進むことになったきっかけは何だったのでしょうか?

言ってしまうと、自分とあまりにもかけ離れたライフスタイルの人の価値観なんてわからないな、と感じたんです。もちろん工業デザイナーとして僕なりにリサーチしたり、模索しながら仕事していたんですが、所詮は付け焼刃なんですよね。

例えば、女子高校生向けの商品デザインに携わったときに、「今の女子高生はこういう色が好きで、こういうカタチが好きですよ」って、デザイナーとして胸を張ってプレゼンしなくちゃいけない。でも、担当者も僕も女子高生とは全然かけ離れた生活を送っているわけで・・・。そこに「なんだコレ?」って違和感を覚えたんですね。だったら、自分と同じようなライフスタイルで自分が「良い」と思えるものだけをプレゼンテーションしていこう、と考えたのがきっかけですかね。

―なるほど、たしかにそれは共感しますね。


飲食だと誰でもその意思表示がハッキリできますよね。ところがデザインになると“アートの一部”として捉えている人も多いせいか、20代前半のぺーぺーの自分が先生的な扱いを受けることがあって、「それ、カッコ悪くないですか?」って相手が言いにくい雰囲気があったんですよ。そこがなんとも居心地悪くて。

そこで飲食の「好き嫌い」がハッキリしていることと、自分と同じようなライフスタイルの人に自分が「良い」と思えるものだけを提供する、という2点がリンクした感じです。あと、僕はスノーボードとかMTBとかアウトドアスポーツ全般が大好きで、めちゃくちゃお金を使っていたんですよ。だから今までのは「投資」だと割り切って、これから回収していくぞ、と思ったのが「飲食」と「アウトドア」をキーにしたお店づくりの起点となっています。

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160203_YK_10044-706x470 春にオススメのアウトドア料理をご紹介! ダッチオーブン料理からパンケーキまで、デイキャンプで味わおう。

―燻製のメニューも多いですけど、それは最初からやろうと思ってたんですか?


「アウトドア」をコンセプトに飲食店をやるならどんな料理を出すか?という逆算で考えたときに、やっぱりダッチオーブンと燻製、それとカレーだろうなって早い段階から決めていました。なので少しでも経験として役立ちそうなお店で勉強したり、実際に自分でキャンプで試したりしながら納得できるレシピを作り上げていったという感じですね。

僕は牛すじカレーが大好きで、『BASE CAMP カレー』という名前を付けているくらい、こだわりがあるんですけど、今後は別ラインで『今日のカレー』としてバターチキンカレーを出したり、そのときしか食べられないカレーも用意できたらなって思っています。あまりレシピを固定しちゃうのって好きじゃなくて、『自家製ソーセージ』なんかも仕込むたびに露骨に味を変えているんですよ。毎回新しい挑戦をして、お客さんも一緒に美味しいものを実験的に作っていければいいかなって思っています。よっぽどのことをしない限り大失敗はしませんからね。

―土日・祝日が定休日というのも驚きました。


そうなんですよ!デザイナーを辞める頃には決めていたんですけど、お客さんと一緒に休日に遊びに行けるお店じゃないと、やりたいことができないなと思っていて。そこでキャンプや釣りなど実際にフィールドに出かけることもありますし、店内でワークショップをやったりしています。過去にはダッチオーブンの使い方講座とか、鶏の捌き方ワークショップなどもやりましたよ。

160203_YK_10254-706x470 春にオススメのアウトドア料理をご紹介! ダッチオーブン料理からパンケーキまで、デイキャンプで味わおう。

BASE CAMPオリジナルの『焚き火エプロン』と、Tent-Mark Designとコラボした『CampHolic Knife』。ナイフは今回の調理中にも使用してもらいました。


―A-sukeさんが主催する <男前キャンプ>は、できるだけ既成の道具を使わずに、より自然と近いサバイバル感覚を味わえるのが特徴ですよね。

レギュレーションとして「テントなし・燃料なし・インスタントフードなし」のキャンプを提案しています。BASE CAMP のお客さんではない方も多いですし、女性も結構いらっしゃいますよ。森の中や川原、雪中キャンプ、ビーチキャンプなど様々なシチュエーションで、その環境ならではのアウトドアスキルを一緒に楽しんでもらえたらと思っています。アウトドア雑誌に登場するような有名な方も参加者には多いんですよ。

―<男前キャンプ>の最終目標は何か考えていますか?

キャンパーのなかには、「ランタンハンガー忘れちゃったからランタン吊るせないね」とか、「ペグ忘れたからテントを張れない」って言う人も多いと思うんですけど、そんなのはロープとナイフがあれば何とでもなるわけですよ。もしナイフがなければ包丁でも良いですし、そういうサバイバル術というか「知恵」ですよね。原始的とまではいかなくても、そこで用意できるものをフル活用して現場対応できるような知恵とか、技術を身につけられるのが楽しいんじゃないのかな?と思うんです。だから、そういう人が増えてくれたら良いなと。「娯楽」のひとつとして楽しめればいいんです。普段のキャンプよりもわざと不便な生活をして、それを楽しもうよ、というのが<男前キャンプ>の魅力として認知してもらえたら嬉しいですね。

――最後に、A-sukeさんにとってアウドドアクッキングの醍醐味とは?

純粋に「楽しい!」と思う、空気や時間だと思っています。お店で料理をするときも、アウトドアで料理をするときも、そこに楽しい仲間がいて、気持ちの良い空間があればみんなハッピーだろう・・・ということに尽きるんですよ。そのためには、彩り鮮やかで美味しそうで、もちろん実際に美味しくて、かつヘルシーな食べ物がそこにあればいいなあって感じです。決して「ごはんが主役」という意味ではなく、あの日・あのとき・あそこで体験したすべてが楽しかったねって思えれば良い。料理が失敗しても全然OK(笑)。失敗したってそれが笑い話になれば良くて、もしキャンプでお父さんがごはんを作ってくれたら、子どもにとっても最高の思い出ですよね。結局は大切な人への「サービス精神」に尽きるんじゃないかなと思っています。

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BASE CAMP
※メニューや価格等は取材当時のものとなり、変更されている場合がございます。ご了承ください。
営業時間:月曜日~金曜日(11:30~24:00)
定休日:土・日・祝
住所:千代田区三崎町2-22-8梨本ビル1F
TEL:03-5213-4884
http://www.cafe-basecamp.com/

tent-Mark Designs Festival
※こちらのイベントは終了しました
日時:3月5日(土)6日(日)開催!
場所:昭和の森ガーデン cafe & BBQ
http://www.tent-mark.com/information/tent-mark_festival/
A-suke さんのワークショップも開催予定!

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Text:UK
Photos:YosukeKAMIYAMA

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