Outdoor

2011.10.24

古民家をスタイリッシュにリノベした ナカメの隠れ家的スポット

日米コラボの自転車ブランドが手がけるバー&ラウンジ

  • main134 古民家をスタイリッシュにリノベした ナカメの隠れ家的スポット1960年代の古民家をリノベーションした店内には、渋谷区富ヶ谷にあるお香の名店「KUUMBA」のインセンスの香りが漂う。ちなみにKINFOLK BICYCLEは、伝説のフレームビルダー、日下周一氏の手によって作られている
  • main219 古民家をスタイリッシュにリノベした ナカメの隠れ家的スポットオリジナルカクテル「ジンジャー・ミント・モヒート」は900円。
    ビールサーバーには自転車のヘッドマークがチラリ
  • main315 古民家をスタイリッシュにリノベした ナカメの隠れ家的スポット1階にある看板が唯一の目印。KINFOLK 製の自転車に貼られるヘッドバッジと同じデザインが使われている。

sub1_thumb19 古民家をスタイリッシュにリノベした ナカメの隠れ家的スポット

経営者の一人、ジョン・ボビー・ビュレンズさん。来日は1999年で根っからの日本好き&東京好き。もちろん日本語も堪能。

sub2_thumb17 古民家をスタイリッシュにリノベした ナカメの隠れ家的スポット

一階にはカフェ「スクエア・ヘッジ」があり、KINFOLKでもこのお店のフードをオーダーすることができる。

sub3_thumb13 古民家をスタイリッシュにリノベした ナカメの隠れ家的スポット

自転車ブランドとして知られるKINKOLKだが、デザインスタジオとしての活動も顕著で、10月にはニューヨーク・ブルックリンで新たな事務所兼カフェをオープンさせた。

目黒といえば大人向けのセレクトショップや飲食店が立ち並ぶおしゃれな街のイメージが強いが、今回紹介する「KINFOLK ラウンジ」はそんなナカメにあって、独自の色を放つバー&ラウンジ。中目黒駅から目黒川を渡った向こう側、つまり繁華街と住宅街の境界線上にあり、外観はどこにでもある民家で、階段下にささやかに置かれた看板が唯一の目印となっている。

コツコツとどこか懐かしい音を刻む鉄の階段を上がると、ほんのりとインセンスの香りが漂ってくる。店内にはKINFOLKと書かれたスポーツサイクルが。そう、ここはNYベースのデザイナーと日本のフレームビルダーが海を越えてコラボする自転車ブランドがオープンさせた隠れ家的スポットなのだ。

「オープンは3年前。NY在住の友人と自転車のブランド『KINFOLK』を始めたのですが、それと同じタイミングで中目黒にこのバー&ラウンジをオープンさせたんです」

そう話してくれたのは、KINFOLKの経営者の一人、ジョン・ボビー・ビュレンズさん。KINFOLK(=キンフォーク)とはあまり聞き慣れない英単語だが、昔の言葉で「田舎の家族」といった意味があるそう。KINFOLKラウンジが目指したのも、そんな家族のような温もりのある空間だ。

店内は1960年代の古民家をリノベーションしているが、扉や柱などには木造家屋の雰囲気が色濃く残されている。あたりを見渡すとヴィンテージポスターや、B級映画のポストカードが貼られており、それらが古民家とうまく調和している。どこか懐かしく、それでいて温かい。まさにジョンさんたちが目指した”KINFOLKな空間”なのである。

オープン当初は、メッセンジャーや自転車好きが多く集まっていたが、”ナカメ”という場所柄もあって、今やファッション関係者やデザイナーなど様々な業種の人たちが集うようになった。その秘密はジョンさんが作るカクテルにもある。実はジョンさん、表参道にあった名店「ラスチカス」でバーテンダーを勤めていた経歴の持ち主なのだ。

「カクテルには自信がありますよ」と胸を張って言う彼の言葉通り、オリジナルの「ジンジャー・ミント・モヒート」や「ウイスキーサワー」は、オープン当初からの人気メニューで、リピーターも多いという。

ジョンさんの作るカクテルに下鼓を打ちながら自転車談義に話を咲かせるも良し、レトロな空間で日頃の疲れを癒すもよし。KINFOLKラウンジなら、いつもと違ったお酒の楽しみ方ができるはずだ。

KINFOLKラウンジ

http://kinfolkstudios.com/kinfolk-loungetokyo/

KINFOLKバイシクル

https://kinfolklife.com/bicycles/