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2016.11.22

Jeep®を巡るアツい戦い!2016年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)第8戦「ハーレープロ・アット・トラッセルズ」レポート! Part 6

「アメリカ本土でのCTはここだけだから、アメリカ人にとって一番関心のあるイベントなんだ。当然みんなの期待も大きい。アメリカ本土からの選手は僕も含めて5人しかいなくて・・・。特にコロヘ(・アンディーノ)は地元で、ケリー(・スレーター)と僕は地元のようなもの。それにトラッセルズの波をたった2、3人でサーフィンできるのはCT選手だからこそ。思いっきり楽しもうっていう気持ちだったよ」とカノア。

ラウンド1は7点台のスコアを2本まとめ、14.67のトータルスコアで見事に1位通過。ラウンド3へジャンプアップを果たした。しかし、今年のCTで鬼門となっているラウンド3でオーストラリアのジョシュ・カーと対戦し、そこで敗退。またも壁を突き破ることはできなかった。それでもここまではラウンド3以上までは勝ち上がっているので、CTで戦う上でのベースはできていると言えそうだ。

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▲カノアのライディング。五十嵐カノアにとってほぼ地元といえる慣れ親しんだトラッセルズでのイベントだったが、ラウンド3の壁は越えられず・・・

ランキングトップを走るジョンジョンも、カノア同様ラウンド3でブレット・シンプソンを相手に敗れるという波乱が起きた。だが、ライバルであるマット・ウィルキンソンはそれより前のラウンド2で敗退、ガブリエル・メディナもラウンド3で敗れるなど、ランキングで上位に位置する選手が早々にイベントから姿を消す展開となった。

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▲ジョディのライディング。190cmという高身長からは想像がつかないほど柔らかいサーフィンを展開するジョディ・スミス。トラッセルズで久しぶりの優勝を果たした

そんな中でファイナルまで勝ち上がり、存在感を見せつけていたのは南アフリカ人のジョディ・スミスとオーストラリア人のジョエル・パーキンソン。どちらも大柄な体躯ながら、しなやかでスムーズなサーフィンが特徴で、似たようなタイプの選手だ。ジョディは南アフリカとカリフォルニアを行ったり来たりするライフスタイルを送っており、特にカリフォルニアの家はトラッセルズのすぐ近く。ファイナルでは両者とも8点台をマークするなど、クロスヒートとなったが、最後にはジョディが地の利を活かし、ジョエルを振り切って優勝。ジョディは長い間、ケガでリハビリを余儀なくされる苦難の時期を送ったが、それを見事に乗り越えて久々の栄冠となった。

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▲パーコのライディング。ベテランと言えるジョエル・パーキンソンは安定感のあるライディングでファイナル進出。そこで惜しくも敗れたが準優勝という好結果を残した

この結果を受けて、依然としてジョンジョン・フローレンスがランキングトップ。2位にはガブリエル・メディナ、そしてマット・ウィルキンソンは3位。残りは3戦。Jeep®のイエロージャージを巡る戦いはさらに激しさを増してきている。

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▲表彰式。ジョディにとって今回の優勝はただの優勝ではない。ケガからの復活を高らかに宣言する見事な勝利だった

>>>2016年 WSL(Part1〜Part9)ハイライト一覧を見る!

Text:Surftrip Journal & NALU
Photos:snowy

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