夜のムード満点のグランピングで楽しむ手作り燻製に舌鼓

夜になると場内の照明が優しく足元を照らし、頭上にきらめく夜空の星が自然の照明になる。贅沢な自然のなかアルコールを楽しみたいなら、そのアテに最適な燻製づくりもいい。ここでは温燻と熱燻の2種類が体験可能。熱燻では甘みが特徴的な白州の樽からできたチップを含む2種類が用意され、この地ならではの燻製づくりを楽しめる。

▲鹿肉のソーセージ

豆腐はチーズのように薫り高く、塩や味噌といった調味料も燻製の風味がたまらない。白州との相性も抜群だ。より時間をかけて燻製を作る温燻は、利用者が燻製機に自ら藁を入れて完成。少し火を入れて食べる鹿肉のソーセージは、噛むほどにしっかりとした肉の味が溢れる。

夜にはテラス前に、南アルプスを擁する山梨県ならではの地酒・シングルモルトウィスキーの白州などが揃うナイトバーもオープン。ムード満点の時間を過ごすことができる。さらに、クラウドテラス上の広いソファ席では、天井に広がるタープをスクリーンに、ナイトシアターも楽しめる。

▲「星降る森の空中テント」　イメージ図

その他、女性向けの特別な宿泊プランや乗馬体験など、豊富なアクティビティが揃う。冬シーズン限定で12月よりスタートする「星降る森の空中テント」では、空気が冴える冬の夜空ならではの満天の星空を、特等席で独占できる。これからの季節に大切なだれかと過ごす時間にぜひ試していただきたい。

キャンプにつきものの面倒な要素は丁寧に取り除かれた上で、富士山麓の自然のフルコースが体験できるのも「星のや富士」ならでは。朝食にはテラスリビングで絶景を眺めながら、スタッフが背負子で担いで部屋まで持ってきてくれるモーニングBOXも楽しめる。ダッチオーブン・ブレッドやスキレットで焼き上げたスパニッシュオムレツ、ジャージー牛乳のケフィア・ヨーグルトなど、こだわり満載のメニューに舌鼓。宿を後にする頃には、四季折々の魅力と、細部まで配慮の行き届いた居心地のよい空間に愛着が芽生えているはずだ。

こうした「星のや富士」のサービスは、どんな工夫や思いで実現したものなのか。後編では、総支配人・澤田さんへのインタビューと、唯一無二の世界観を持つ施設の全容をたっぷりとお届けしたい。

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公式サイト「星のや富士」

Text：Jin Sugiyama
Photos：横山マサト