Jeep × Women

2016.04.28

大空に向かって、羽根を背にテイクオフ。風を感じるハンググライダーに挑戦

経験は知識だけじゃない。五感で感じる体験を通じてこそ、わかる世界があるんです

標高1350mの山腹。幅15m、奥行き5mほどの平地に斜度約20度助走路が設置されている。その先には富士山が雄大な姿を見せている。着地点は約1.8㎞先。単純計算で、この距離とその高度差約360mを滑空するわけである。

町田さんと三浦さんは手際よく準備をしている。傘のように畳んであるグライダーを広げ、14本のバテン(骨)をセール(羽)に入れ、翼を形作る。ハーネス、ヘルメット、ゴーグル、ニーパッド等を身につけて準備完了。離陸体勢に入る。静かに風を待つ。長いようで、じつのところ短かった滑空までの時間――。

「脚はもう少し閉じて。頭は右にもう少し傾けて。いくよ、せーの!」2、3歩、眼下に広がる景色に走ったかと思うと、セールが風を孕み、ぐっ、ぐっと高度を上げた。ここまで10数秒。30を数えるころには、ふたりは大きな景色に溶け込んでいた。

bearenegade160331_03-706x470 大空に向かって、羽根を背にテイクオフ。風を感じるハンググライダーに挑戦

1/ 時速約30㎞で飛行するハンググライダーにはヘルメットとゴーグルは必須装備。防風・防寒のためにつなぎを着用する
2/ タンデムフライトの離陸直前の様子。重さ約34㎏のグライダーは、飛行者約150㎏の重みをふわりと飛翔させる。身長1m以上で極端に体重が重くなく、脳や心臓に疾患がなければ、だれでも飛行を楽しめる
3/ 飛行を終えて。タンデム飛行であれば、まったくの初めてのひとでも、いきなり飛行を楽しめる。着陸後にふたりで記念写真を一枚

地上に降りて

「飛ぶ前は強い風で不安定じゃないか、風の音が強いんじゃないか、寒いんじゃないかと想像していましたが、実際は翼で風に乗っているような、下からのGのような、ぶれない安定感があるんです。サーマル(上昇気流)をとらえると、旋回ごとに一段、また一段と高度が上がり、高度1600mまで達したそうですよ。

これまで私は飛行機の窓から眺める空しか知りませんでしたが、それはあくまで切り取られた空の一部でした。それが、体ひとつをグライダーに預けて空のなかにいるんです。
想像していたものとまったく違っていました。五感で空を感じたんです。

景色、音、匂い、冷たさ、感触。そして下からのG。体験ひとつひとつにワクワクしました。やっぱり、やりたいと思ったことはやってみないとダメですね。世の中、想像以上の世界ってあるものなんですね」

挑戦する心

初飛行のあと、富士山を眺めにクルマを走らせた。三浦さんが運転しているのは『Jeep® Renegade LIMITED』である。

「ずっと考えていたんですが、私がJeep®を選んだことと、今回の挑戦って共通していることがあると思うんです。Jeep®なら街乗りはもちろん、その気になればどろんこになって大自然のなかを走れる。このクルマって、そんなおおらかな気持ちにさせてくれるんです。それはある意味、普段の仕事の反動もあるのですが、週末のドライブにしても、ちょっとした挑戦についても、自然と一体になることで自分が解放され、おおらかな気持ちになることを、私は求めているのかなって……」

展望のよい、小高い丘に着くころには、厚く、濃い雲に富士山は覆われていた。

「暖かくなったら、富士山を眺めにまた飛んでみたいですね。あのワクワク感と高揚感を味わいたい!」

Be a RENEGADE――ひとはだから、挑戦を続けるのだ。

bearenegade160331_04-706x470 大空に向かって、羽根を背にテイクオフ。風を感じるハンググライダーに挑戦

●三浦 彩(みうら あや)さん
埼玉県育ち。朝早くから夜は遅くまで、会社員として働く傍ら、最近の週末はドライブでストレスを発散。茨城県・大洗など、近場の海辺を走るのが定番コース。今回は昔からの夢だったハンググライダーに初挑戦!

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