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2012.09.12

“道具箱”のように乗れる、 アメリカらしいヌケ感が醍醐味

トップスタイリストが“アイツ”と呼んで慕う
相棒の正体は三代目となるJeep®

  • main168 “道具箱”のように乗れる、 アメリカらしいヌケ感が醍醐味
    現在の相棒Jeep Patriot®の前で。「Jeep乗りは他の高級四駆より、自分の身の丈に合った乗り方をしてる人が多い気がします」と二村さん。
  • main253 “道具箱”のように乗れる、 アメリカらしいヌケ感が醍醐味
    後部座席の天井に通したハンガーには、皺にならないよう衣装を掛けて。

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慣れた動きでリースした荷物をラゲッジルームに積み込む二村さん。

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この大量の荷物の上にさらにハンガー、さらにチェアまで積むことも。

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リース中に次々とアイテムを手に取っていく好奇心からして一流。

レクトショップ「TOMORROWLAND(トゥモローランド)」の代官山にあるショールーム前に停車した、ブラックのJeep® Patriot。その後部のラゲッジルームにリースを終えた荷物を次々と詰め込んでいるその人は、ファッションスタイリストの二村毅さん。ファッション誌をはじめ、男性有名人や広告、さらにショーのスタイリングまで幅広く活躍する超が付く売れっ子だ。

そんな二村さん、Jeep®歴はこのJeep® Patriotで実に3代目。その前は、ご本人曰く“まだ顔が四角かった頃の”中古のJeep® Cherokeeを2台、初代に関しては最終的にドアが外れてしまったほどボロボロになるまで乗り継いできたと言う。

「このパトリオットを買うときに一番重要だったのは、今まで乗ってきたチェロキーと荷物の積載量が同じかどうかってことでした。後部座席の天井にパイプを通しているんですが、洋服が皺になるのがイヤだから、まずはそこにラック2つ分くらいを掛けちゃって、さらに荷台にペーパーバッグに入った衣装と、その上にハンガーまで積むんですよ。だから、カッコつけるというより荒く乗れるかどうかが大事というか、助手席に鞄を広げて仕事をしたりもするんで、荷物を運んでくれてオフィスにもなってくれる“道具箱兼事務所”のような役割を果たしてくれるクルマってところでしっくりくるのが、僕にとってはJeep®なんですよね。親父が大工で、工具を積んでボコボコにして乗っていた影響もなくはないんですが」

ちなみに2代目のJeep®に乗っていた頃、とあるファッションブランドのカタログ撮影のためサンフランシスコを訪れた二村さん。普段から海外でのショーに出演するモデルなども現地を歩きながら自らの嗅覚と足で発掘しているというだけあって、ここでもコーディネーターはあえて雇わずじまい。さらにカメラマンも含めたった3人での旅だったこともあり、いつもはロケバスのところをレンタカーで移動することになった。そして、このときに借りたのがシルバーカラーのJeep® Liberty(アメリカ以外ではJeep® Cherokeeとして販売)で、その経験がJeep®への愛着を強くさせたと語る。

「ブランドがアメリカをテーマにしていて、次のシーズンのテーマが“羊”だって聞いて調べたら、カリフォルニア•レッド•シープっていうのがいるって分かったんです。赤い羊ですよ。これは『撮影しに行くしかないよね』ってことになって、サンフランシスコから10日間くらいかけてマーセットやサンタクルーズといった街をそのJeep®Libertyで移動したんですが、これがすごくよく走ってくれて、半年後にもう一度同じ撮影で行ったときもまた同じのを借りるほど気に入ってしまったほど。ある意味、乗り味から派生して、四角い顔のJeep® Cherokeeに乗ってきた僕に“丸顔”への抵抗感を打ち破ってくれたモデルですね。そんなデザインも含めたアメリカ的なヌケ感にも、Jeep®の故郷である現地を走ってみて改めて親しみを感じました」

その後3代目を購入する際も、このロケですっかり気に入ったシルバーのJeep®Cherokee(Jeep® Liberty)を探したというが、サンフランシスコで借りたタイプと同じルックスのものに出合えず、自分の中で免疫ができていた同じく丸顔のJeep®Patriotにたどり着いたというのが現在の愛車に至った理由だ。

なお、貴重なオフのシーンでもJeep®は活躍しているようで、家族を連れて昔からよく出かけてきたというキャンプをはじめ、ここ最近は、凝り性を自認する二村さんが撮影をきっかけに「(イギリスの映画監督であり園芸家としても知られる故人である)デレク•ジャーマンなんかから入って、いきなりハマった(笑)」という植物を探すため、横浜・港北にあるお気に入りの植木屋さんに通っては買い付けた木々を愛車に積んで持ち帰っているとか。

「とにかく全部“アイツ”がまかなってくれるんですよ。そんな気楽さがいいんです。たとえばスタイリングもキレイに着せることは誰にでもできる。でも僕の場合、いかに人っぽくラフに見せていくかってことも考えていて、一方向ではない気がします。Jeep®に関しても、アメリカとは土地柄が違うから乗り方もあそこまでダイナミックとはいかないけど、なるべくあの空気感というか、あえてデリケートじゃない、Jeep®はJeep®として使うみたいなスタイルを残していってほしいと思いますね」

撮影協力:TOMORROWLAND

http://www.tomorrowland.co.jp/

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